花散れど-原田左之助 (ページ9)

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8- お似合いページ9

あれ･･･待てよ？

剣道？

原田左之助と同姓同名で

声も見た目も似てて

剣道も習ってて

この前はミュージカル薄桜鬼観てたし･･･

偶然？

ほんとに？

優「おーい」

貴「！あ、ごめん、ぼーっとしてた」

優「私はさ、お似合いだと思うけどな」

貴「え？」

優「んー、私がね、Aが先輩を好き何じゃないかって思うのはちゃんと理由が他にあってさ」

貴「理由？」

優「無自覚なのがなんとも言えないけど･･2人きりでいる時Aの顔がさ、すごい幸せそうな時があったんだよね。なんて言うのかな･･･そこだけ空気違くて･･･先輩も幸せそうで」

貴「そんなことあったけ？」

優「私は偶然見ただけだし、なんとも言えないけど」

貴「んーそっか」

なんか中学の頃の事って覚えてるけど

モヤってしてるし

ハッキリと思い出せる訳じゃない

貴「行ってみようかなぁ」

優「ま、好きになさいよ。行くならお土産よろしく」

貴「はいはい」

こうして悩んでる内に１ヶ月は過ぎた

貴「明日か･･･とりあえず休み長いから引き継ぎしたでしょ。残業もないし･･･準備しに帰るか」

最寄りの◯◯駅に5時か

早いなー準備したら早く寝よ

貴「って寝れない。遠足の前の日の子供みたい･･･」

何だかんだで仕事ばかりだし

旅行なんて久しぶりだ

どこいくのかな？

そう言えば聞いてないな

と考えは尽きないまま眠りに付いていた

当日

貴「やばい！寝坊した！！もう、何でいつもしないのに！」

前日の準備のおかげで
支度は早く終わったものの･･･

貴「急げー！！」

えっと、お泊まりセットは完了してるし

後は大丈夫！

忘れ物なし！

そしてこういった日に限って

貴「バスが来ない！」

もー！

そして･･･

AM5:30

貴「はぁはぁ･･･先輩！」

30分遅れ･･･

先輩いない･･･

「来なかったら1人で行くから気にすんな」

来なかったら1人でって言ってたもんな

もー、人伝で同窓会グループには先輩もいるのに

貴「勝手に登録しちゃ駄目かなとか考えないで連絡すれば良かった･･･」

せっかくここまで来たのに

休みだって多くて

･･･楽しみだったのにな

貴「･･･帰ろ」