6- 偶然? ページ7
今日はなんと!
ミュージカル薄桜鬼を見に行くのだ!
藤堂平助篇!
卒業しちゃったメンバーは居るけど
楽しみだなぁ
貴「えと、席は・・・あ、この列か」
いい席取れたなぁと
着席、まだ右隣が空いていることに気づく
貴「空いたままとかってないよね」
人気だもんなぁ
よくチケット取れたもんだ
と呑気に思っていた
「すみません、すみません」
なんか小さく謝りながら席の間を通ってる人が・・・
なんかデカイな
もしかして噂の?
「ここか」
パチリ
あ、目が合った・・・あ
あ?・・・あ!
貴「せ、先輩?」
原田「A?」
貴「と、とりあえず目立つので座りませんか」
原田「あ、ああ」
貴「あの、なんでここに?」
原田「観にきてるんだが?」
貴「あ、そうですよね」
原田「・・・お前はなんで観にきたの?」
貴「薄桜鬼好きで、それにやっぱり演劇好きですし・・・先輩は?」
原田「・・・色々あってな」
聞いたくせに・・・はぐらかされた?
貴「・・・あ、もしかして先輩、沖田篇から観にきてます?」
原田「え、なんで知ってんだよ?」
貴「・・・」
やっぱりか・・・
噂の人って
先輩の事だったのね
というより、この前の告白以来・・・
楽しみだったのに、なんかいずらい・・・
原田「おい(コソ」
貴「はい?」
原田「前の列にいる人、あれじゃね?」
貴「!・・・ですね」
わぁ!矢崎広さんだ!
やってた役者と一緒に観れるなんて!
いずらいとかゴチャゴチャ考えていたのに
開演と共にそんなこと忘れるくらい
薄桜鬼の世界に引き込まれていた
貴「はぁーすごかった!」
原田「良かったな」
貴「はいっ!^^」
原田「・・・思い出したら」
貴「?」
原田「・・・いや、何でもない」
貴「??」
思い出したら?
この前もずっと前とか
生まれる前とか
分からないこと言ってたな
原田side
この公演も
仲間の生きざまを
物語る
大事な話だったな…
思い出したら・・・その事も分かる
俺達が生きた道
思い出してほしいような
でも、お前にはあんな辛いこと
思い出さずに幸せになって欲しいような
もう一度、お前と・・・
原田side終了
貴「先輩?そろそろ出ないとですよ?」
原田「あ?ああ」
考え事かな
どうしたんだろ?
というか、何かな
先輩と話してると
視線がすごい・・・
噂の人だもんなぁ
23人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:千 | 作成日時:2017年10月31日 12時