48- 再び狙われ ページ49
千代姫「行けば思い出せると書いてあるわ」
原田「約束・・・」
「来世で・・・また海に連れて来てくれませんか」
「次もあなたとこうして会いたい」
千代姫「思い当たる?」
原田「海だ」
千代姫「海?」
原田「また連れていくと約束した」
そう言って荷物をまとめ出す
千代姫「何しているの?」
原田「海に行く」
千代姫「行かなきゃいけないのはあの方だけよ」
原田「それでも行かないといけねえ気がする」
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千姫「多分この先に見える海だったかしら」
千左「Aさん!早く行きましょ!」
貴「うん」
薫「!何か来る!」
「いたぜ」
「鶴間の女鬼、こっちに来てたとはな」
薫「お前らは!」
千左「その顔・・・母さんと父さんをやった鬼!」
「ん?お前、もしかして奴の娘か」
千左「っ」
「ほう、使えそうなのがいるぞ!」
千姫「貴方達、何故生きてること知っているの」
「お前の家の未来と過去を繋ぐ扉以外にも時折扉が現れる、俺達はそれを使ってこの女をさがしていたんだ」
千左「そこまでして、母さんを苦しめるなんて」
「俺達は自分の里の為なら何だってするさ」
千姫「それでもしていい事と駄目な事があるでしょう。貴方達はもうはぐれ鬼と同じよ」
「鈴鹿御前の末裔さんよお、人間だろうが鬼だろうが強いのが全てなんだよ!俺達が強けりゃ誰も文句言えねえだろ!」
「ま、あんなでか物に潰されて死なない鶴間の女がいれば俺達は最強だぜ!」
千姫「ねえ、その言い草・・・この子に何かしたの?」
「未来っつーのは何かよでか物に人間が乗って動いててよ」
「人間操ってこいつを潰させたのさ」
「ま、その瞬間すぐに傷が治って無事だったがな」
薫「・・・どこまで姉さんをっ」
千姫「Aちゃん、千左と先に海に行きなさい」
貴「でも!」
千姫「私達は貴方に散々救って貰ったの。そして家族であり、友人だった。だから、今度こそは守る!」
薫「そうだよ、今度は操られない」
千姫「行きなさい!」
貴「ありがとう!」
Aは千左を連れて海へと走った
貴「はぁはぁ・・・海だ」
「ようやく着いたのね」
貴「誰?」
千左「姿が違うけど・・・この声、鶴様?」
「千左よく分かった」
貴「すごい・・・美人・・・」
「ありがと、Aその珠々を割りなさい」
貴「割る?」
「本当に思い出したいと思うなら、割れる」
貴「私は・・・」
「その珠々は貴方の溢れる力を抑えていた物、だからその珠々は貴方の力」
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作者名:千 | 作成日時:2017年10月31日 12時