検索窓
今日:2 hit、昨日:27 hit、合計:26,457 hit

34- 過去編 ページ35

貴「沖田さん入ります」

総司「何?」

貴「見せてください」

総司「何を?」

貴「とぼけないで下さい。労咳ですよね」

総司「流石お医者さん、お見通しって訳だ」

貴「・・・」

総司「ねえ、誰かに言った?」

貴「いえ」

総司「言ったら殺しちゃうから」

貴「だったら見つかる前に治させて下さい」

総司「待って、死病と呼ばれる労咳だよ?いくら君でも無理だよ」

貴「早く」

総司「そんな怖い目で見ないでよ、分かったから」

貴「はぁー」

・・・

貴「やはり肺ですね・・・・・・はぁ・・・」

(ここの人達は何故こんなに無茶ばかり)

貴「薬です。日はそんなに待たずに治りますが、きちんと飲まなければ治らず死にますから」

総司「はいはい、ちゃんと飲みますよ」

貴「七日ほどは飲んでください。強い薬なので朝飲むだけで構いません。ただ、お酒は控えて下さい」

(鶴の万能を使ってるから早く治るとは思うけど)

総司「ありがと・・・一応ね」

貴「(何故そんなにひねくれたのか・・・薫の方が可愛げある・・・)」

不意に置いてきてしまった薫が浮かぶ
お金は薫が管理しているから
困りはしないだろうけど・・・

Aは心配になっていた

原田「なんだ?浮かないな」

貴「いえ」

原田「話してみろよ」

貴「(最近、この人ならすべて話しても大丈夫なんじゃって思う時がある・・・母に迫って私を欲してた鬼達とは違う・・・誘拐した鬼とは違う・・・雪村の里を消した人間とは違う・・・そんな気がしてしまう)」

原田「頼りねぇか?」

貴「いや、その・・・弟のような子を置いてきてて心配で」

原田「そうだったのか」

貴「はい」


月日は経ち

新選組に伊東甲子太郎がきた

土方「おい」

貴「はい?」

土方「総司の風邪が治った・・・ただの風邪じゃねえ・・・ありゃ労咳だろ。お前が治したのか」

貴「気づいていたんですか。ええ、労咳でした。私の出した薬を飲んでもらい治したんです。ちゃんと治ったということは言った通りに飲んでくださったんですね」

土方「・・・ありゃ死病だぞ、どうやった」

貴「私のもつ知識から出せた薬です。変若水の力とは違います」

土方「っ!・・・ならいい」

しばらくして
山南さんと千鶴が消えた

腕の傷は治っても
しっかりと動かすまでに時間がかかり
少し悶々としていた山南さんと

千鶴が消えたことは
小さな千鶴の叫びと鬼の気配によって気づいた

貴「千鶴!どうしたの!」

そこには羅刹化した山南さんが倒れていた

35- 過去編→←33- 過去編



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
23人がお気に入り
設定タグ:薄桜鬼 , 薄ミュ , 原田左之助
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2017年10月31日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。