13- 貴女は ページ14
千左「千さん残念だけど、母さんじゃないよ」
千姫「え、そうなの?驚いちゃったじゃない」
貴「何だかすみません」
千姫「そう言えば、紹介がまだだったわね。私は千姫、千でいいわよ」
貴「お千ちゃんね、私はAA」
千姫「名前も同じなのね
で、何のよう?何かあるんでしょ?」
貴「あの、実は・・・」
私は経緯を伝えた
千姫「・・・」
千左「千さん、何か知らない?」
千姫「ちょっと待ってて」
そう言って30分が経過・・
千姫「お待たせ」
千左「凄い沢山の書」
千姫「これから言うことは予想だからね」
貴「はい」
千姫「屋敷中を逃げてていつの間にか森に・・・それは貴女が桔梗の間に入ったという事だと思うの」
貴「間?・・・あ、行き止まりになって捕まるっておもったから、つい近くにあった部屋に入っちゃいました」
千姫「おそらく、その部屋こそ桔梗の間」
貴「でも、入って正面にあった扉からその部屋出ましたけどね」
千姫「・・・正面の扉、それは過去と未来を繋ぐ扉よ」
貴「え、確かに入ったらすごく真っ暗で、だからひたすら走って、そしたら森にいて・・・不思議と草履は履いてて驚いたし・・・でも、そんな」
千姫「あの扉はただの過去と未来を繋ぐ扉じゃないのよ、選ばれたひとのみが通ることの出来る扉。Aちゃん、あなた選ばれたのよ」
貴「私、選ばれて過去に・・・」
千姫「そして通った先は貴女に最も関係のある時代」
貴「関係のある?明治の時代に関係なんて」
千姫「貴女ここを過去だと言ったわね」
貴「えと、はい」
千姫「そう。なら納得いくわ。
おそらくは、貴女は鶴間A、あの子の生まれ変わりよ」
貴「え、それって確か・・・」
千左「私の母です」
貴「そんな、まさか」
千姫「その似た顔、名前、声もあの子そっくりで千左の目の前に現れたなんて偶然にしては出来すぎよ」
貴「似た顔・・・名前と声・・・それ、先輩も・・・」
千姫「せんぱい?」
貴「ねえ、千左ちゃん」
千左「は、はい」
貴「貴女のお父さんて原田左之助・・・だったよね」
私が本当に生まれ変わりなら
先輩も生まれ変わりかもしれない
だって鶴間Aという女性は
原田左之助の奥さんで
原田左之助は関係あるかも
千左「はい」
貴「・・・」
千姫「何か覚えがあるのかしら」
貴「ここに来る前まで一緒にいた人、私のせ、いや、えーと、尊敬する人のひとりが、原田左之助と言います」
千左「え!?」
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作者名:千 | 作成日時:2017年10月31日 12時