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危険だと思ったのだろう


強く睨まれてしまった


でもここで折れる訳にはいかない


情報屋と言うだけならやられてしまう




貴「私を殺っても意味はありません」




土方「どういう事だ」




貴「私が死ねば便りが途絶え

数日したら
とある人達から情報が漏れることでしょう

その人達には
私が死んだら見て欲しいと言って
あらゆる情報が書いたものを渡しています

今京の都に居ることは知っていますから
新選組の情報も沢山漏れることでしょうね」



土方さんは顔をしかめて

近藤さんは悩み始めて

山南さんはニコニコしてるし

原田さんはとりあえず驚いたふりしてくれてる

斎藤くんは冷静

沖田さんはおっかないね〜と茶化し

平助と永倉さんに限っては怯えてる

山崎さんも同席してるがすごい睨まれてる



貴「(お願い…どうにかして生きないと
他に誤魔化す方法浮かばなかったし)」



土方「…長州のとか情報も持ってんのか」


貴「え、まぁ…大体」


土方「原田そいつ連れてけ」


貴「…」






貴「失敗ですかね…」


左之助「落ち込むな、何とか俺がする」


貴「原田さん…」


左之助「悪いが縛る」


貴「はい」


左之助「見張りがつくが
大人しくしときゃ危害は加えねぇはずだ」






土方「随分と厄介なのを捕まえちまったな」


近藤「うーん」


斎藤「敵になればかなり不利になりえます」


左之助「殺っても
それと同等の事が起こるってなりゃ
生かすしかねぇだろ」


沖田「情報を渡した相手割出せば?」


左之助「口割りそうには見えなかったぞ?」


土方「1人に渡してればそれもいいが
聞いてたか?人達って言っただろ」


山南「敵にしたくない者程味方になった時
心強いというものです

土方君もそのつもりで先程敵の情報があるか聞いていたのではありませんか?」


土方「…」


左之助「ま、女で人切ってまた気絶してじゃ話になんねぇし隊士は無理でも千鶴みてぇに
誰かの小姓なら大丈夫だろ」


斎藤「左之…あいつは女なのか?」


左之助「は?」


沖田「千鶴ちゃんは分かったけど
あの子も女の子…?」


近藤「またしてもこの近藤勇一生の不覚…」


山南「私は分かりましたけどね」


土方「原田…本当か?…確かに……」


原田「土方さんまで何言ってんだよ

なぁ?山南さん」


山南「まぁ彼女の場合
勇ましさが他の女の方よりもありますし
あの腕前からしても思いがたいのは分かります

けど、女の方ですよ」

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作者名: | 作成日時:2019年3月26日 23時

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