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25話・・・選ぶのは ページ30







貴「・・・」


風間「・・・」


貴「私・・・今大事にしたい人がいます」


風間「・・・」


貴「今度はその人と歩んで行こうと思います」


風間「・・・俺は

お前を愛している」


貴「!」


風間「俺は前世で
己の為に生きた

今世でお前に前世で出来なかったことをしてやろうと・・・そう思っていた」


貴「千景様・・・」


風間「だからと言って
無理に嫁したりはせん」


貴「・・・」


風間「お前の好きにしろ

俺はお前が幸せならばそれ以上を望まないからな」


貴「ありがとうございます」


風間「・・・着いたぞ」


貴「え、ここって」


風間「あいつを・・・追うのだろ?」


貴「千景様・・・

ありがとうございます

私も貴方を心からお慕い申しておりました
ずっと愛していました」

風間「ああ」

貴「さよなら、千景様」


バタン


アクセルを踏んで

少し離れた場所で曲がり止まる



風間「
望まない・・・か
昔の俺ならば強引にでも手にしたはずなんだが

本気で惚れた女には
相手が自分でなくとも幸せになって欲しいとは
情けないな

俺も変わったな・・・
いや、あいつが俺を変えたのか」


何かが
月明かりに照らされた頬をつたい
キラリと光り落ちた



どこか自信があった

思い出したら俺の元へ帰ってくると

同時にあいつを思う気持ちが


ずっと揺れ動いていた


改めて、その答えを聞いて


奴の元に行くあいつを止めることなど
出来なかった


惚れた女が自分を選ばなかった事への


絶望感と悔しさと悲しみが


ただ、ただ渦巻くだけで・・・







せめてもう一度


三度目があるのだとしたら



結ばれる未来を願う









貴「総司!!!」







総司「え?!A?!
風間と帰ったんじゃ」




貴「あのね


総司と別れたくない!

まだ総司の隣で笑ってたい!

総司の隣にいたいの!」


総司「A────・・・

何言ってんの?

君の隣にはあいつがいる」


貴「違うよ!」


総司「何が?」


貴「私は
総司と敵だった
千景様と夫婦だった

でもそれは過去で

今この世界で生きて
総司や平ちゃん、千鶴に薫

皆が教えてくれた
人は敵じゃない

私達は殺し合う必要も
いがみ合う必要もない

手を取り合って生きてける!

それを教えてくれたのは
総司だよ!


私は総司の隣で生きたい!

今、これからを生きるのは

総司がいいの!」


総司「何それ・・・」

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(プロフ) - 日鞠さん» こちらこそ読んで頂きありがとうございました! (2018年12月30日 16時) (レス) id: 56fbdf1421 (このIDを非表示/違反報告)
日鞠 - とても素敵なお話でした!ありがとうございました! (2018年12月30日 15時) (レス) id: ec1daa9170 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年4月16日 22時

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