甘すぎ注意【文豪ストレイドッグス】

態度に＊太宰治/芥川龍之介 ページ21

芥川side




僕は想い人が居る。でも思いを伝えようとは思わない
...が。


｢Aちゃぁん、一緒に心中しないかい？するよね！決まりっ｣


..あの方が、心配なのだ。
僕の想い人はAと云う。明るく元気で、頭は悪いけど愛想の善い奴なのだ。
だからと云って好いた理由ではないのだけど


彼の人が、うっかり彼女と心中とやらをしてしまわないか。うっかり彼女が、


彼の人と結び付いてしまわないか。

其れが心配なんだ




｢おっ、僕くーん。なにしてんの？｣

｢...特に何も。先輩は？｣


彼女は僕の先輩。いわば太宰さんの同僚だ
太宰さんと肩を並べる才能を持ちながら、異能は無いと云う。如何にも不思議な人だ、


｢んー、で。心中の話から上手く逃れても無駄だよ？さぁ一緒に心中しよう！｣

｢だっ、駄目です！｣


駄目だと云ったのは、2人の部下であるこの僕。あ、思わず口に出してしまったか...後々面倒事になるのは避けたい



｢す、済みません。｣


太宰さんは目を見開き、酷く驚いた様子で僕を見た。そんなに驚く必要があるのか。そう問いたい程に吃驚していた様子だった。


当の本人、Aさんは吃驚した様子ではあったが、すぐに表情を変え僕に、ありがとうとお礼を云った。頭を上げてください、と一言を云ったが彼女は聞かず。


｢...ちぇっ、君は何時も芥川くんに甘いなぁ..何故私には塩対応なの？｣

｢うざいから｣

｢酷くない？嗚呼、これは遠回しの愛なんだね。之も1種の愛だと思って受け取っておくよ｣


何故そうもポジティブな考えが出来るのかが昔から謎だ。
でも


塩対応なのは、特別だからでもあると僕は思う。
そんな態度に嫉妬してしまう僕は


特別でありたいと願うからだ

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取り合いじゃないね！(リクエスト)

華那さんからのリクエストでした。お気に召しませんでしたらご連絡くださいね！書き直します(*｀・ω・*)ゞ

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