子狐と女の子の霊。 ページ36
迎えに来た鬼灯にこれは幻覚なのかと頬をつねってみるが、
目の前にいるのは正真正銘鬼灯であった。
若い男女は連れと合流出来て良かったなと笑いながら去っていき、
鬼灯がAの方を振り返ると両目から大量の涙を流していた。
｢どうなるかと思ったぁ…｣
｢貴女が着いて来てない事に気づかなかったリリスさん達もあれですが、
貴女も知らない土地ではちゃんと着いて行きなさい｣
Aは携帯を確認する1分前程にリリスから返信がきており、
『気づかなくてごめんなさい。迎えを行かせたわ』
と文章が載っていた。
｢鬼灯様はどうしてここに｣
｢ここの知り合いの霊に招待されていたんです｣
Aは鬼灯に案内され、とある廃墟へと案内された。
中に入ると部屋中ハロウィンの飾りがされており、
楽しそうにしているリリスの他に10代前半くらいの女の子の霊と同じくまだ10代の学生くらいの男の子数人がワイワイと過ごしていた。
｢あ！来た来た！気づかなくてごめんね｣
リリスに手招きをされ、Aと鬼灯は皆の所へと近づいていく。
｢この子はAちゃんで日本の狐の妖怪。
そして鬼灯様のお嫁さんになる子よ｣
リリスの紹介に皆は｢えー！｣と声を上げ、女の子の霊は
｢貴方結婚するのなら早く言いなさいよ！お祝い用意したのに｣
と鬼灯を小突いた。
｢まだ入籍も式も未定なので｣
｢なら籍入れたら教えなさいよ。お祝い送るから｣
鬼灯と話している女の子はこの館の凶霊で
生前身内のせいで友人を亡くした挙句に自身も酷い事をされて殺されたのだとリリスに教えられた。
そして男の子達はその女の子を面白半分に退治しようとして返り討ちに合って幽霊になったとも。
今は何だかんだ皆で仲良くしているらしい。
｢リア充…カースト上位の匂いがする｣
とヒソヒソとする男の子達に戸惑っていると
｢こいつらただの陰キャだから気にしないで｣
と女の子…スカーレットは男の子達に冷たい視線を向けた。
｢Aさんはカースト上位でも下位でもなく、
中間の誰でも人当たり良く分け隔てなく接して
カースト上位の人間に困らされている学級委員長や下位の人間にひっそりと好意を寄せられ
一瞬手が届きそうと錯覚するが結構ガードが固いタイプです｣
｢なんか複雑だけど妙にリアルね…｣
スカーレットはAの手を取り、
｢折角だしハロウィンを楽しみましょ｣
とゲームに誘った。
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鈴(プロフ) - ネコさん» コメントありがとうございます。アニメすごく面白いですよね。漫画もオススメです。無理しないように頑張ります。 (2020年9月8日 2時) (
レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ - 最近Abemaで鬼灯を見始めてからハマってます（笑）応援してます！鈴さんのペースで更新頑張ってくださいね。 (2020年9月4日 18時) (レス) id: f7821a3b7d (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 櫻駄ミズキさん» コメントありがとうございます。頑張ります！ (2020年9月2日 7時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
櫻駄ミズキ(プロフ) - めっちゃ好きです…！！応援してます(о´∀`о) (2020年9月1日 17時) (レス) id: 441661fb12 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - レノン・リーシュナさん» コメントありがとうございます。両作品とも拝見した事のない作品なので、検討という形にさせて頂きます。すみませんでした。 (2020年9月1日 7時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十五
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2020年7月27日 0時
