子狐と本場のハロウィンです。 ページ35
Aはリリスからの手紙により、
もうすぐハロウィンがあるので此方に遊びに来ないかと誘われて
有給をとって始めてアメリカへと一人で訪れた。
「こんにちは」
「いらっしゃい。迷わなかった?」
「はい。お世話になります」
Aは桃太郎から持たされた菓子折りをリリスへと渡して泊まる部屋へと案内された。
「ここを使ってね。自由にしてくれていいから」
Aがベットへ荷物を下ろすと、リリスはワクワクとした表情で「何の仮装する?」と問いかけた。
「折角の本場のハロウィンよ。楽しまないと!」
ウキウキと衣装を出してくるリリスに戸惑いながらもAも衣装を選ぶ。
「最近は鬼灯様とどうなの?」
「何も変わりはないですよ」
Aは一つの衣装を選んだ
「魔女にするの?確かに薬繋がりがあるものね」
リリスはAが着替えている間にメイク道具を出していく
その間もAの話は続いた。
「リリスさんとベルゼブブ様を見ていると色々な夫婦の形があるんだって参考になります。
きっと私達は今の距離が丁度良いのかもしれない」
「そう思うのは早いんじゃない?夫婦なんて何年一緒にいても相手のわからない部分はあるわ。
貴女達は婚約してまだ数年しか一緒にいないわ。
ましてや相手は何考えてるのかわかりにくい相手よ」
リリスはAにメイクを施していき、
終われば満足そうに笑顔になる。
「さ、旦那も帰ってきたし行きましょうか」
ハロウィンで盛り上がる街は仮装した子供達が走り回り、
大人達は子供達にお菓子を渡して料理とお酒を談笑しながら楽しんでいた。
行きたい所があると前を歩くリリス達の後を着いていくと初老の夫婦に話しかけられ、
「とっても可愛くて素敵だわ」
ニコニコとお菓子をくれる婦人の言葉に照れながらもお礼を言った。
仲良さそうな夫婦だな。私も…
Aは再びリリス達の方を向くと見失っており、
知らない街での突然の事態に困惑する。
「ど、どうしよう」
すぐにリリスにメールを送るが返信はなかなか来ない。
無闇に動くのもどうかと思い、道の上で立ち尽くしていると数人の若い男女グループが声をかけてきた。
「大丈夫?」
「迷子か?」
大丈夫だと言葉を返そうとした時、
完璧な人型の状態でもわかる嗅ぎなれた匂いがした。
「すみません。私の連れです」
いつも。誰よりも想っている相手。
「鬼灯様…」
「まったく。探しましたよ」
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鈴(プロフ) - ネコさん» コメントありがとうございます。アニメすごく面白いですよね。漫画もオススメです。無理しないように頑張ります。 (2020年9月8日 2時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ - 最近Abemaで鬼灯を見始めてからハマってます(笑)応援してます!鈴さんのペースで更新頑張ってくださいね。 (2020年9月4日 18時) (レス) id: f7821a3b7d (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 櫻駄ミズキさん» コメントありがとうございます。頑張ります! (2020年9月2日 7時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
櫻駄ミズキ(プロフ) - めっちゃ好きです…!!応援してます(о´∀`о) (2020年9月1日 17時) (レス) id: 441661fb12 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - レノン・リーシュナさん» コメントありがとうございます。両作品とも拝見した事のない作品なので、検討という形にさせて頂きます。すみませんでした。 (2020年9月1日 7時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時:2020年7月27日 0時