子狐とお料理の相談。 ページ2
以前から樒の料理の中にAの料理が混ざっている事を知っていたと告げた鬼灯。
そのカミングアウトに気づかれていないと思っていたAにとっては衝撃で何とも気恥しかった。
「いつから気づいていたんですか?」
「前回のホームパーティのだし巻き卵ですね。
形が少し歪でしたし、樒さんがやけに味の感想を細かく聞いてきたので。
前から薄々気づいていたのですが前回ので確信しました」
確かに前回作っただし巻き卵で言われた醤油はもう少し少なめにした方が好きという感想はAは大事にメモしてある。
「今日のとり天も食べやすい大きさにしている樒さんのに比べて
食べ盛りの高校生が好きそうな大きさに物を言わせた感じがありました。私は好みでしたけど」
食べやすい大きさは盲点だったとAはまた一つ心に留めた。
「どうしてわざわざ内緒にしていたんですか?」
「私作れる料理がすごく少ないので、せめて結婚するまでには人並みに出来るようになろうと練習していたんです
鬼灯様の味の好みも知りたかったし…」
「出来ない事を出来るようになろうとするのは良いことだと思います。
次は堂々と私に持ってきて下さい。なんなら一緒に作ってみるのも有りだと思います」
鬼灯に持って行く
食べてもらう
会う時間が増える!
鬼灯と料理を作る
一緒に食べる
会う時間が増える!!
その式が出来上がったAは食い気味で「やります!」と答え、
「何がいいですか?」
と嬉しそうに紙とペンを取り出してメモをとる準備をした。
「肉系がいいですね」
「わかりました」
私の知らない所で貴女が他の方とそんな風に
一喜一憂していたと思うと少し寂しく思う私自身にらしくないと思う。
「今日はもう帰りましょうか。あんまり遅くなると桃太郎さんが心配します」
「そうですね」
貴女といると最近空腹に似たような感覚が胸を支配する。
嬉しそうに笑う顔
少し跳ね気味の動作
ご機嫌に揺れる尻尾
全部全部全部
「鬼灯様?」
立ち尽くしている鬼灯に帰る準備を終えたAはどうしたのかと見上げていた。
なんでもないと歩き出した鬼灯にAは戸締りをして慌てて追いかける。
鬼灯は隣で今日の出来事を話すAの話を聞きながら
先程の自分の思考に気づかないフリをした。
✱おまけ✱
「私もうどん打ってみます」
「何故難易度が高い物に挑戦しようとする」
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鈴(プロフ) - ネコさん» コメントありがとうございます。アニメすごく面白いですよね。漫画もオススメです。無理しないように頑張ります。 (2020年9月8日 2時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ - 最近Abemaで鬼灯を見始めてからハマってます(笑)応援してます!鈴さんのペースで更新頑張ってくださいね。 (2020年9月4日 18時) (レス) id: f7821a3b7d (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 櫻駄ミズキさん» コメントありがとうございます。頑張ります! (2020年9月2日 7時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
櫻駄ミズキ(プロフ) - めっちゃ好きです…!!応援してます(о´∀`о) (2020年9月1日 17時) (レス) id: 441661fb12 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - レノン・リーシュナさん» コメントありがとうございます。両作品とも拝見した事のない作品なので、検討という形にさせて頂きます。すみませんでした。 (2020年9月1日 7時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時:2020年7月27日 0時