子狐、デートしてません。 ページ34
｢Aちゃん何飲む？｣
女獄卒達が時たま行う、女子寮での女子会に呼ばれAは少しソワソワと落ち着きがない。
｢じゃあ緑茶で｣
出された暖かいお茶を飲み、皆が持ち寄ったお菓子へと手を伸ばした。
｢Aちゃんは鬼灯様と一体どこにデートに行ったりするのかしら？｣
牛頭によって突然振られた自分の話題にAは記憶を巡らす。
その間も2人の関係性を知っている者達は期待の眼差しで返答を待った。
｢２週間前に鬼灯様と一子、二子とシロちゃん達と一緒に公園に行きました｣
｢その前は？｣
｢1ヶ月前に４人でマキミキのコンサートに行って楽しかったです。
一子と二子が行きたがってから一緒に行かないかって誘ってもらえて｣
皆が期待している返答が来ずにお香は言い方を変えてみた。
｢鬼灯様と�爍何有瓩能个�けたりはしないの？｣
その質問にAはしばらく考えた後に
｢そういえばないです｣
と答えた。
｢２人で出かけたりしてみたら？｣
｢昔から双子や他の人もいるのが当たり前だったし、
２人だけだと緊張するので……
それに楽しいから嫌とかは全然ないです｣
｢再婚子連れからしたら理想的な言葉ね｣
｢それに鬼灯様は色々な人にすぐ連れて行かれるからどんな形でも誘ってもらえるのは嬉しいな〜って｣
衆合地獄に関する相談で閻魔殿へ訪れたお香は
鬼灯とAが何やら立ち話をしている所に出くわした。
｢〜で、一子と二子が行きたがっているので
一緒にどうかと思いまして｣
｢一緒に行っても大丈夫であれば行きたいです｣
出かける誘いをしている鬼灯と嬉しそうに笑うA
２人はすぐに解散し、お香は鬼灯へと話しかける。
｢鬼灯様、衆合地獄での事で相談が｣
｢どうしました？｣
仕事の事で相談をし、内容が解決に向かった為
話を終えたお香は再び鬼灯へと話しかけた。
｢鬼灯様、もしかしてですけど
座敷童子ちゃん達を口実にしないとAちゃんとお出かけするお誘いの仕方がわからないじゃないですか？｣
お香の指摘に鬼灯の動きはピタリと止まる。
すぐにお香は「すみません。先ほど少し聞こえてしまったので…」
「口実…というより。昔からAさんは一子と二子と遊んで
私は付き添いの感覚のままなんでしょうか。
確かに二人で出かけたことはないですね」
「一度お二人でお出かけしてみたらどうですか？」
「どこへ？」
「私に聞かれても…」
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鈴(プロフ) - とーとばっくさん» 読んでいただき、ありがとうございます。自分のペースで更新頑張りたいと思います。 (2020年7月20日 15時) (
レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
とーとばっく - とても面白かったです!これからも無理のない程度に更新頑張ってください!応援してます! (2020年7月20日 6時) (レス) id: 10c7904400 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十五
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2020年7月2日 3時
