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子狐、噂をされる。 ページ22

結婚なんて体調を崩した後に考えたのかもしれないし、

まあ、相手は人気アイドルのマキちゃんだもん。

発表も籍を入れるまで慎重になっているのだろうな。


今は顔を合わせるのもしんどいから無理だけど、

落ち着いたらちゃんとおめでとうございますって言わなきゃ…







「Aちゃんって薬剤師なんだ」

「そうなんですよ」

Aは合コンで席移動して隣へと座った野干と話をする。

「耳と尻尾は出したままなんだ」

野干はAの肩へと手を置くが、

「チャームポイントです」とAは笑顔のまま野干の手を肩から下ろさせた。


「次何飲む?」

「あ…私はもう…」

以前鬼灯に飲酒の事で注意されたAは酒はもういいと断ると

野干は「酒が弱いのか」と思い、


「えー折角なら呑もうよ。俺も一緒に呑むからさ」

と勝手に酒を注文してAの前に出す。



酔い潰してお持ち帰りするか…。









「そろそろお開きにしようか」

合コンの幹事であるアヤメの一言で皆はお開きのムードになり、帰る準備を始める。


「ほら、大丈夫か。起きろ」

Aの横で呑んでいた野干は完全に酔いつぶれ、他の男子メンバーに声をかけられていた。

当のAは酔ってはいるが涼しい顔をしており

野干は小さく「めっちゃ強ぇ…」と呟いた。









「最近Aちゃん来ないねぇ〜。発注書も違う人ばかりだし」

閻魔大王は隣で仕事をする鬼灯に声をかけた。

「発注書を持ってくるのはAさんばっかりだったわけではなかったでしょう」

「そうだけどさ…まったく顔を見せなくなったというか…」


「鬼灯様」

お香が仕事の報告書を鬼灯へと提出する為に閻魔殿へと訪れ、

受け取った報告書を確認した鬼灯が「確かに受け取りました」と机に置いた。

そのタイミングを見計らってお香は続けて話しかけた。


「鬼灯様、最近妙な噂を聞くんですけど…」



お香の話によると最近地獄の飲兵衛自慢達が

とある妖狐に飲み比べ勝負を仕掛けては潰されているということであった。

「その妖狐はなんでも耳と尻尾が残ったままで、

 勝てた物はその妖狐を自分の女にできるとか…これってAちゃんなんじゃ…」

「まったく、あの人は一体何やってるんですか。

 これから技術課に行かないといけないのでその後にでも聞いてみます」


と鬼灯は書類を片付けて裁判所から出て行ったのであった。




「なんだか嫌な予感がするわ…」

子狐と言葉。→←子狐の様子がおかしいです。



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(プロフ) - とーとばっくさん» 読んでいただき、ありがとうございます。自分のペースで更新頑張りたいと思います。 (2020年7月20日 15時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
とーとばっく - とても面白かったです!これからも無理のない程度に更新頑張ってください!応援してます! (2020年7月20日 6時) (レス) id: 10c7904400 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php  
作成日時:2020年7月2日 3時

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