森に眠る芸術家八＊コラボ番外編＊ ページ12
｢許せなかった…。だから、この建物もろとも丁度来ていた鈴木財閥の娘も葬ろうと思ったんだ！！｣
｢分かった…だからナイフを下ろせ｣
目暮の言葉に宮端は｢わかるもんか！｣と興奮する。
｢桃太郎さん、あれを持ってきて下さい｣
｢え？｣
鬼灯は犯人の前に一歩出る。
｢何してる！危ないぞ！｣
｢Aさん。よく聞いて下さい｣
皆は鬼灯の方へと注目する。
｢私が合図をしたら戻りなさい｣
｢何言ってんだ。人質にとってるんだからそっち戻れるはずないだろ｣
｢Aさん、私を信じて。
もしもの時は私が責任をとります｣
鬼灯の意図を理解したAは瞳で了解した事を訴える。
｢Aさんに手を出した事、後悔させますよ｣
白い霧が突然宮端を包み込み、
その霧は桃太郎が鬼灯に頼まれて噴射した消火器
宮端は見えない中、突然の腕の中のものの面積が小さくなりするりと抜け出た感触がした。
｢桃タロー！！｣
霧の中から飛び出してきたAが桃太郎に手を伸ばすと同時に宮端の視界を開けてAの髪を掴んで引っ張った。
｢ぐっ…｣
｢うちの子に何するんじゃああああ！｣
桃太郎が振り回す消火器は宮端の腕に当たり、Aの髪から離れ、
Aは桃太郎の胸の中へと飛び込む。
腕の痛みで怯んだ犯人の腹に
｢どぅりゃああああああ！｣
という声と共に蘭のパンチが入り、続いて蹴りも繰り出され、顔面にヒットして宮端は床へと倒れた。
｢すご…｣
｢うちの従業員に欲しいですね｣
すぐに刑事達は宮端を確保して手錠をかける。
連れて行かれる宮端を見ながらコナンはある事が引っかかっていた。
確か…建物もろとも…
その事に気づいた瞬間、1階と屋根から大きな爆発音が聞こえ、建物が盛大に傾いた。
｢きゃああああ！｣
｢うわあああ｣
｢くっそ…遅かったか！｣
｢それぞれの階に脱出口があります！急いで！｣
絵画展のスタッフに案内され、皆が脱出口に向かう途中で残された作品を思い出したAは足を止めてしまう。
｢何してんだ行くぞ！｣
｢あ…うん！｣
桃太郎に声をかけられて我に返ったAは自分が最後尾である事に気づいて再び走り出そうとした時だった。
天井が崩れてAの上に落ちていく
｢危ない！｣
コナンに押されたAは共に後方へ飛び、天井の瓦礫は目の前に落ちて通路を塞いでしまった。
｢コナンくん！｣
気を失ったコナンと抱き抱えるAの上に再び瓦礫が降り注がれた。
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鈴(プロフ) - とーとばっくさん» 読んでいただき、ありがとうございます。自分のペースで更新頑張りたいと思います。 (2020年7月20日 15時) (
レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
とーとばっく - とても面白かったです!これからも無理のない程度に更新頑張ってください!応援してます! (2020年7月20日 6時) (レス) id: 10c7904400 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十五
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2020年7月2日 3時
