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子狐と茄子ちゃん。 ページ35

「あ、なすちゃん。唐瓜さん」

閻魔殿内でAは茄子と唐瓜と遭遇する。

ぞれぞれ持ち場が違う為、普段仕事中で遭遇することは少ない。


「珍しいね〜」

「仕事場離れてるからね〜」

仲の良い茄子との遭遇に和やかな雰囲気が流れる。

話の流れでこの前の土日の話になった。


「桃太郎と天国の方に遊びに行ったよ」

「へ〜。俺達は実家に帰ったんだ。鬼灯様も一緒に」


鬼灯の話題に唐瓜は冷や汗が流れる。

茄子に変な事言うなよ…と圧をかけ、それに気づかずに話を続けた。

「そうなんだ〜」

「結構楽しかったよ」

もう少し談笑した後、仕事に戻る為解散をする。

Aが見えなくなった所で唐瓜は茄子に詰め寄った。


「お前なぁ…いらん事言うなよ」

「いらん事って?」

「鬼灯様が初恋とかの件だよ…」

唐瓜の言葉に「ああ!」と思い出したように声を上げた。


「Aが小さい頃の状態を知ってるから恋愛ってイメージが湧かないんだよな〜」

同じくAの小さい頃を知っている唐瓜も「確かに」と言った。


噂をすれば前方から鬼灯が歩いてきて「茄子さん、唐瓜さんこんにちは」と声をかけた。

挨拶を交わすと鬼灯が「ところで…」と話切り出す。

「Aさんを知りませんか。今日はタイミングが悪くてなかなか会えなくて」

「さっき向こうに行きましたよ」

「そうですか。ありがとうございます」

Aが歩いて行った方向に鬼灯も歩いていく。


「案外、鬼灯様もまんざらでもなかったりして」

唐瓜は「はぁ?それはねぇよ」と笑って仕事に戻ろうと歩き出した。









仕事が終わり、茄子は再びAと会った。

「あ、なすちゃんお疲れ様」

「お疲れ〜。今から帰るの?」

「今から看護師の友達とご飯行くんだ。向こうの仕事が終わるまで待ってるの」

「あっ。鬼灯様と会えた?」

「うん。訪問する予定のお客さんのことでね」

茄子はやっぱり仕事の事だよねと思い、Aの時間潰しの相手として他愛のない話をする。

二人の前をまだ仕事をしている鬼灯が通った。

「おや、Aさん帰らないんですか?」

「看護師の友達を待ってるんです。その間なすちゃんに相手してもらってて」

コテンッと茄子の頭に自分の頭を傾けて「んふふ」と笑うAはアヤメが到着して

「それじゃあまた明日」と帰っていく。

「茄子さんにも甘えるのに…」

そう呟きながら眉間に皺を寄せる鬼灯を見て


「Aって子悪魔な所あるの忘れてたなぁ」

と呟いた。

子狐の衣装事情。 前篇→←子狐の初めての。



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猫もん - 子狐が座敷童子に嫉妬する話、泣いてしまいました…小さい頃ってこんな感じだったなぁ…と思い出しましたw (2023年1月19日 18時) (レス) @page6 id: ab6da51256 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 褓さん» ありがとうございます。 (2020年6月16日 1時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いえいえ、、!鈴さんのできる範囲でゆっくり更新して下さい!気長に待ってます! (2020年6月10日 22時) (レス) id: 8689638df7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 褓さん» コメントありがとうございます。留守にしていてすみません。更新頑張ります(*´∀`) (2020年6月10日 16時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 久しぶりに占ツク開いたらたくさん更新されてて嬉しかったです、、!!これからも更新楽しみにしてます〜!! (2020年6月10日 12時) (レス) id: 8689638df7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php  
作成日時:2018年3月7日 0時

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