検索窓
今日:1 hit、昨日:19 hit、合計:333,346 hit

子狐の…? ページ33

「あれ?鬼灯様いないんですか?」

Aは薬の注文書を鬼灯に提出しようと訪れたが、当の鬼灯はおらず閻魔大王と秦広王の第一補佐官の小野篁だけであった。

「鬼灯くんなら現世に視察に行ってるよ。

 夜には戻るから注文書は机に置いていたらいいよ」

言われた通りに注文書を置いて薬剤部へと戻りながら

確かには最近見かけなかったなと思った。








「おや、Aさん。お久しぶりです」

仕事が終わり、帰ろうとした所で鬼灯と遭遇した。

久しぶりに見た鬼灯は髪が短くなっておりAは目を丸くする。

「髪どうしたんですか?」

質問に鬼灯は現世で会社勤めをする為に切ったのだと説明した。

「見慣れないから皆さんは違和感があるみたいで」

「似合ってます」

会ったついでにと思い、鬼灯は気になっていたことを聞いた。

「Aさんは昔のように私に甘えてくることはなくなりましたね」

「いや、そりゃ上司になりましたし…一応成長はしましたし」

「でもあの白豚や桃太郎さんにはたまに癖で膝の上に座ったりしてるらしいじゃないですか」

「なんで知ってるんですか!」

「あの豚が自慢していました」

Aは「白澤様のばか…」と言いながら

恥ずかしさで熱くなった顔を手で仰いで冷やそうとする。






「さっきそこで鬼灯様とAが立ち話してたよ」

仕事が終わったシロ達は閻魔大王の所に遊びに来たついでに先程見た光景を報告する。

そこには丁度、お香に茄子と唐瓜もいた。

「そういえば鬼灯くん。Aちゃんが甘えてくれなくなったの気にしてたな

 白澤くんや桃太郎くんと向ける顔が違うって」

それを聞いてお香はうふふと笑う。

「年頃になると相手によって向ける表情は違うのよ」

その言葉に皆が「?」を浮かべてるとシロが思い出したように声を上げた。




「Aの初恋は鬼灯様だもんね!」




明るい声が響いた後にその場が鎮まりかえり、

「あれ?」という顔をするシロに対して柿助とルリオはワナワナと震える。

「お前!桃太郎には内緒って言われただろ!」

「だからさっき気を遣って声かけずにここに来たんだろうが!」


とんでもない事実を知った唐瓜はこれから2人が一緒にいるのを見かける度に変な気を使っちゃうんだろうな…と考えながら苦笑いを浮かべる。

「それっていつ頃の話なの?」

茄子の質問にルリオはその事実を知った時の話を始めた。


「あれはAが二段階前の時…」

子狐の初めての。→←子狐、現世におでかけします。 後篇*番外編*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (465 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
889人がお気に入り
設定タグ:鬼灯の冷徹 , アニメ , 十五
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

猫もん - 子狐が座敷童子に嫉妬する話、泣いてしまいました…小さい頃ってこんな感じだったなぁ…と思い出しましたw (2023年1月19日 18時) (レス) @page6 id: ab6da51256 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 褓さん» ありがとうございます。 (2020年6月16日 1時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いえいえ、、!鈴さんのできる範囲でゆっくり更新して下さい!気長に待ってます! (2020年6月10日 22時) (レス) id: 8689638df7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 褓さん» コメントありがとうございます。留守にしていてすみません。更新頑張ります(*´∀`) (2020年6月10日 16時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 久しぶりに占ツク開いたらたくさん更新されてて嬉しかったです、、!!これからも更新楽しみにしてます〜!! (2020年6月10日 12時) (レス) id: 8689638df7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php  
作成日時:2018年3月7日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。