検索窓
今日:2 hit、昨日:25 hit、合計:333,222 hit

子狐怒られる。 ページ3

「あ、チャイニーズエンジェルのショーに行ってたんだね」

閻魔大王がそうにこやかに言う傍で、

Aはそれでもめげずに絵を見せようともう一度リトライしようとしたところでお香や茄子達も来る。


「あら、童子ちゃん達お出かけ?良かったわね」

「あ、ポップコーンの匂いがする」

「こらやめろ」


お香が座敷童子達の頭を撫で、茄子が匂いを嗅ぎ、唐瓜がそれを止める。




「…Aだって…」

Aはツカツカと座敷童子達の方へと歩き、


ドンッ


「あっ!」

座敷童子達を突き飛ばした。

突然のことに驚き、オロオロしながらもお香は尻餅をついた座敷童子に「大丈夫?」と声をかける。




「Aさん」




パンッと鬼灯に頬を叩かれたAは目を見開く。

「オイタが過ぎますよ」

と低く怒った声でそう言った。


数秒して固まったままのAの目から涙がこぼれてくる。


「…Aだって…Aだって…」

Aはグッと唇をかみ締め、

「鬼灯様のばーーーーーっか!!!」

と叫んで出て行った。

その後姿を皆は呆然と眺めていた。



「いやー…Aちゃんがまさかあんなことするなんてね」

「放っておいて良かったのかしら」

お香は心配そうに鬼灯に問うが、


「いいんですよ。あの子が甘やかされすぎなんです。

 まったく。あとであのクソ神獣にクレームいれとかないと」









出口を目指して走る名前は来た道を通ろうとしたら、

「あー。こっちはダメダメ。さっき壁のヒビ見つけて壊れそうだから修理するんだよ」

と獄卒に止められてしまう。


「別の道から行って」

そう言われてAは指を差された道を走っていく。









夕方頃、桃太郎からの携帯の着信が鳴り、鬼灯は電話に出る。

「あ、鬼灯様こんばんは」

「こんばんは。丁度お話しようかと思っていたんですよ」

「何かありました?」


鬼灯は昼間あったことを話すと、電話の向こうで桃太郎は驚いた声を出したあと、

ひたすら鬼灯へと謝った。


「ちょっと甘やかしすぎでは。お姫様扱いするからあの子も図に乗るんですよ。

 そこの教育をちゃんとしないと将来あの子が困ります」

「それに関してはあんたも人のこと言えないですし、俺も自覚ありますよ。

 まあ、今日チャイニーズエンジェルのイベントに行けなくて機嫌悪かったのもあると思うんですよね…」


「イベント…?」

子狐捜索します。→←子狐絵を描きました。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (465 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
889人がお気に入り
設定タグ:鬼灯の冷徹 , アニメ , 十五
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

猫もん - 子狐が座敷童子に嫉妬する話、泣いてしまいました…小さい頃ってこんな感じだったなぁ…と思い出しましたw (2023年1月19日 18時) (レス) @page6 id: ab6da51256 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 褓さん» ありがとうございます。 (2020年6月16日 1時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いえいえ、、!鈴さんのできる範囲でゆっくり更新して下さい!気長に待ってます! (2020年6月10日 22時) (レス) id: 8689638df7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 褓さん» コメントありがとうございます。留守にしていてすみません。更新頑張ります(*´∀`) (2020年6月10日 16時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 久しぶりに占ツク開いたらたくさん更新されてて嬉しかったです、、!!これからも更新楽しみにしてます〜!! (2020年6月10日 12時) (レス) id: 8689638df7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php  
作成日時:2018年3月7日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。