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子狐お別れする。後篇 ページ7

「あああああ!!だぁおだろおおおおお!!!」

Aは桃太郎達に向かって必死に手を伸ばす。



「だおだろおおとぐらずぅううう!!」

狐に戻ったAは鬼灯の腕をすり抜けて桃太郎達に向かって走った。

そんな様子に桃太郎の我慢していた涙腺も崩壊。


「お前はもおおお!!」

「だおだろぉおおお」

戻ってきたAを桃太郎は顔を涙でぐちゃぐちゃにして抱きとめた。



「やっぱりねー…」

やれやれと白澤は呆れたように笑った。









「まあ、保護した動物の貰い手を見つけたはいいけど、

 別れが寂しくなって結局は自分で飼っちゃう現象でしょうね」


一度戻った鬼灯は桃太郎に出されたお茶をすする。


「Aは閻魔殿に遊びに行くだけと思っちゃったんだろうね」

白澤は泣きつかれて眠っているAの頬をつつく。


「本当に…すいません」

桃太郎は申し訳なさそうに謝る。


「閻魔大王や私もこうなるような予感はしてたんで大丈夫ですよ」

「僕もそんな気がしたからA用に新しい布団と服新調しちゃったー」

「いつの間に…」

「今度Aさん用に用意した物を宅配便で送りますね」

「何から何まですいません…」


お茶を飲み終わった鬼灯は立ち上がる。


「今度ぜひAさんを連れて遊びに来てください。

 閻魔大王や獄卒の皆さんも会いたがってますので」

「わーいお香ちゃんに会いに行こー」

「お前は来るな白豚」









鬼灯が帰った後、白澤は「さーて、ご飯だ」と晩御飯の準備を始める。


「あ、俺やりますよ!」

「僕がするからいいよ。Aのこと見てて。おかーさんっ」

「ちょっ!勘弁してくださいよ〜!!」









「鬼灯くん残念だったね」

「何がですか」

閻魔大王は溜まりに溜まった書類を鬼灯と共に処理していく。


「Aちゃん引き取れなくて少しガッカリしてるでしょ」

「私は忙しい身ですし、向こうのほうが面倒みてくれるでしょう」


「用意した部屋はAちゃんがお泊りに来た時ようにしようか。

 あ、それとも鬼灯くん一緒に寝る?

 狐だからモフモフして一緒に寝たら温かいんだろうな。

 あ!孫の坊も遊び相手として連れてこうようか!

 甘味処にも連れて行ったら喜ぶかな!
 
 どうする鬼灯くん!ねえ鬼灯くんったら!!」







「いいから仕事しろ!!!!」

子狐熱を出す。→←子狐お別れする。中篇



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moo(プロフ) - とにかく可愛くて面白かったです!銀魂コラボも最高でした! (7月30日 2時) (レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しあ。さん» テンションがエグくなってしまいましたか(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 霊夢どうふさん» 一体どんな対応を受けるんでしょうかね(笑)タジタジしてそう (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 埴輪さん» 拍手をもらえるなんて!嬉しいです! (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 銀桜九尾さん» 銀魂人気ですね(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php  
作成日時:2017年12月2日 16時

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