子狐カフェに行きます。 ページ46
「ごんちゃん」
衆合地獄にある花街。
そこでAは花割亭狐御前の前に置いてある長椅子の上でダラケている檎に声をかけた。
「おっ。Aのお嬢。おつかいか何かかい？」
「遊びに来たの」
そう言って体を起こした檎の隣に座った。
「大きくなって行動範囲が広くなったから手を焼いてるって白澤の旦那が嘆いとるよ」
「その嘆きは最初の数分だけだよ」
確かに。と数分後には酔って女の子達にデレデレの白澤の姿を檎は思い起こした。
「それに手を焼いてるのは桃タロー」
「そこの自覚はあるんじゃのぉ。だったら保護者の目の届く所で遊んどきよ」
「だって一人だとすぐに飽きちゃうんだもん。
お仕事で誰も相手してくれないし…」
Aの言葉に檎は「うーん」と少し考えた後、「あっ」と目を少し開いた。
「実はワシもう一つ店任されとって、そこが新しくリニューアルしたんじゃよ。
良かったらお試しで来てみんか？」
「花街のお店は店に一歩入るだけでもお金取られるから、絶対入るなって桃タローに言われてるの
あと、もしも入っちゃったら白澤様のツケにしなさいって」
「さすが白澤の旦那の弟子じゃのぉ。
お金はいらんよ。特別無料お試しサービスじゃ」
「ここじゃよ」
と連れて来られた店には『ヤカンカン』と書かれている。
「お仲間がいっぱいいるぞー」
と扉を開けると、そこには沢山の狐がおりAは目をぱちくりとさせた。
「最近ホストから狐カフェに変えてのぉ。
ぜひ楽しんで感想を聞かせてくれんか。宣伝に参考にしたいから」
「オジヤ、トルティーヤ、ホヤ。こちらのお嬢さんを席に案内して相手してやってくれ」
檎がそう声をかけると、３匹の狐がAを囲み、
「こちらへどうぞ」と声をかけて案内していく。
そして奥の席に案内されたAの前にオレンジジュースと駄菓子の盛り合わせが出された。
「お菓子はいっぱいあるからのー」
と檎も同じ席へとついた。
「お嬢さん、白澤の旦那の所の子だろ。その年で変化できるなんてすごいな」
「白澤様が教えてくれました」
「さすが神獣」
お菓子とジュースを飲みながら会話をしていき、檎もうんうんと見守っていた。
普段何をして遊んでいるか、好きな食べ物は何か。
最近面白かったことは何かとAは楽しそうにお喋りしていた。
やがて
「将来はどんな人と結婚がしたい？」
という女の子が好きそうな話題へと移っていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1365人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
moo(プロフ) - とにかく可愛くて面白かったです！銀魂コラボも最高でした！ (7月30日 2時) (
レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - しあ。さん» テンションがエグくなってしまいましたか(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 霊夢どうふさん» 一体どんな対応を受けるんでしょうかね(笑)タジタジしてそう (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 埴輪さん» 拍手をもらえるなんて！嬉しいです！ (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 銀桜九尾さん» 銀魂人気ですね(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：十五
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2017年12月2日 16時
