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子狐を待ってます。 ページ44

落ちた雫は


床に押し倒された白澤

床に押し倒している桃太郎


二人のものだった。



ボロボロと涙を流す二人は床に座り直し、ただただ涙を流した。


「…ぐすっ…すいません」

最初に言葉を開いたのは桃太郎だった。




「…よく考えたら、白澤様Aが倒れてから外に呑みに行ってないなって思って…」

「…気分じゃなかっただけだよ。僕も意地悪言っちゃってごめんね」

白澤はそう言いながら打った自分の後ろ頭をさすった。



「あー!!本当になんで目を覚まさないんだー!!」

力が抜けたように叫ぶ桃太郎はそのまま寝転んだ。


「本当だよね!僕達はこんなにも待ってるのに!!」

白澤は立ち上がり、新しいお酒を出す。



「こんちゃんに文句言おうよ!!目を覚ましたら抱きしめつぶしてやる!!」

「いいっすね!!目を覚ましたら好きなもの食べさせまくってやる!!」

「そうそうその調子!!」









「んがっ!!」


桃太郎が目を覚ましたとき、窓から朝の光が差し込んでいた。

上半身を起こし、辺りを見回すと空になった酒の瓶と白澤が転がっている。


「そういえば…昨日Aのベットの横で白澤様と呑みながら騒いで…イテテ…」

二日酔いで痛む頭を抑えながらベットを見ると、Aの姿がない。


「A!?」

桃太郎が部屋から飛び出すと…








「桃タロー、お腹すいた」

そこには冷蔵庫の中に入れといたハムを持っているAがいた。

しかも、体が成長している。


「あ…あ…」

「あと、なんか服が小さいの」


桃太郎はAを抱きしめて大きな声で泣いた。


「桃タロー君うるさいよ…」

と同じく二日酔いを抱えて出てきた白澤も固まった後、

ダッシュで駆け寄って一緒になってAを抱きしめて泣き始めた。



「桃タロー、白澤様。暑くて苦しいよ」









「少し体を大きくすることで余裕を持たせたのかな。増築工事みたいな」

「どんなだろうと目を覚ましたことは喜ばしいことですよ」

今持っている服がきついAは白澤の服を着せられて朝ごはんを食べる。


「ごちそうさまでした」

と椅子から降りたAはその場に一度ペタンッと座り込んだ後、また立ち上がる。

「まあ、急激に成長したからまだ本調子じゃないけどね」

白澤は微笑んだ。



「今日はお店休みにしてお買い物行こうか。新しい服や靴がいるだろうし」

「お出かけ!!」



極楽満月の子狐ちゃんは、少し大きくなって今日も元気にしてます。

子狐閻魔殿に顔を出す。→←子狐目が覚めません。



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moo(プロフ) - とにかく可愛くて面白かったです!銀魂コラボも最高でした! (7月30日 2時) (レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しあ。さん» テンションがエグくなってしまいましたか(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 霊夢どうふさん» 一体どんな対応を受けるんでしょうかね(笑)タジタジしてそう (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 埴輪さん» 拍手をもらえるなんて!嬉しいです! (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 銀桜九尾さん» 銀魂人気ですね(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php  
作成日時:2017年12月2日 16時

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