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子狐目が覚めません。 ページ43

「A、ご飯できたよ」

桃太郎はご飯を作って眠っているAの所へと持っていく。


「A、これ好きだろ」

そう言って匂いを嗅がせるように鼻元へ持っていくが、目を覚める気配はない。

「……ダメか」

悲しそうに呟いて桃太郎が代わりに食べて片付ける。

落ち込んだ様子で部屋から出てくる桃太郎を白澤は薬を作りながら眺めていた。



「ごめんください」

そこへ訪問した鬼灯を桃太郎は出迎える。

「鬼灯さんどうしたんですか」

「薬の配達に来ないので取りに来たんです」

鬼灯の言葉に桃太郎は今日が閻魔殿での配達の日だということを思い出した。


「す、すいません!!」

桃太郎は慌てて薬を取りに行く。

「…電話すれば良かっただろ」

白澤はうさぎを抱いてそう言った。勿論鬼灯へ。

「うるさい白豚」

そう言ってAのいる部屋へと入る。


「可愛くねー奴」

うさぎを撫でながら白澤は小さく呟いた。








部屋に入った鬼灯はAのベットの前に跪くと、

眠っているAの頭を撫でる。


「皆待ってますよ」


そう言って折り紙で折った鶴を枕元に置いてあるペンダントの横に置いた。









いつものように桃太郎が代わりに食べた夕食の食器を持って部屋から出てきて食器を洗う、その背中を白澤は酒を見ながら眺める。

「あのさーこんちゃんは目を覚まさないし無駄なんじゃないの?」

「何言ってるんすか。匂いで目を覚ますかもしれないじゃないですか」


「もう一生目を覚まさないかもしれないんだよ」









ガッチャンッ!!



桃太郎は洗っていた皿を流しに叩きつけた。

「なんで…そんなこと言うんすか」

そう発した声も体も震えている。


「まだ目を覚ますかもしれないじゃないすっすか!!なんで諦めるんですか!!

 まあ、あんたはこんちゃんこんちゃんってペット感覚で可愛がってるからどうなっても何ともないんだろうけど!!」

桃太郎の言葉に白澤はカチンとくる。


「ペット感覚!?どうなっても何ともない!?そんなわけないだろ!!」

「どうだか!!この教育に悪い淫獣!!」

「鬼灯みたいなこと言うなよ!!デブ!!」

「呑んだくれじじい!!」

「粋がりヒーロー!!」


白澤と桃太郎は言い合いながら揉み合いの大喧嘩を始める。



「Aは!!」

「こんちゃんは!!」




目を覚ます。





その言葉が同時に発せられ、雫が床へと落ちた。

子狐を待ってます。→←子狐に異変が起こりました。



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moo(プロフ) - とにかく可愛くて面白かったです!銀魂コラボも最高でした! (7月30日 2時) (レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しあ。さん» テンションがエグくなってしまいましたか(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 霊夢どうふさん» 一体どんな対応を受けるんでしょうかね(笑)タジタジしてそう (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 埴輪さん» 拍手をもらえるなんて!嬉しいです! (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 銀桜九尾さん» 銀魂人気ですね(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php  
作成日時:2017年12月2日 16時

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