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子狐のところにサンタが来ました。・番外編 ページ30

今日は現世ではクリスマス。


「Aの所にもサンタ来るかな」

絵本でサンタの存在を知ったAは寝室に入る前、キラキラとした瞳で桃太郎達に質問した。


「あー」

そこで今日がクリスマスだと思い出した白澤は。

「だから包みが…」

すべて言い終える前に桃太郎の手によって全力で口を押さえられる。


「早く寝ないと来ないぞ」

「んー!んー!」

桃太郎の言葉を聞いてAは「おやすみなさい」と慌てて寝室へと入った。


ようやく解放された白澤は一生懸命呼吸する。

「窒息しそうになったじゃん!」

「サンタの秘密言おうとしたんじゃないかと思って必死だったんです!」

「あー。いないってやつね」

「しー!しー!」








桃太郎はプレゼントを眠っているAの枕元にそーっと置こうとする。

「ん…」

Aの寝返りに一瞬硬直するが、眠っていることを確認し、

プレゼントを枕元に置いて無事に部屋から出た。


桃太郎は「ふー」と一仕事終えたような顔で額の汗を拭う。

それを見て白澤は「なんでそんなに必死かねー」とお茶を飲む。


「何言ってんすか。喜ぶ顔見たいじゃないすか」

「くれぐれもサンタがいないとかバラさないでくださいよ」と桃太郎は白澤を睨む。





「あのねー…そんなに心配しなくても…」





突然お店のドアが開いて、ビュー!!と風が吹き荒れる。

「なんだなんだ!?」

と慌てる桃太郎。



「メリークリスマス!」

突然入ってきたサンタらしきおじさん。


「えっ?えっ?サンタ!?」

「いやーわざわざありがとうね」

「いえいえ。お安い御用だよ」

驚く桃太郎をよそに普通にサンタと会話する白澤。


「白澤様、一体この人は…」

「え?サンタだよ。お願いしてわざわざ来てもらった」

「神獣の交友関係パネェ!!」


「はい。これお礼のいつもの腰痛の薬と、内臓脂肪を抑える薬1ヶ月分」

「いやはや。申し訳ない。トナカイ達にも太り過ぎないようにうるさく言われてましてね」

白澤が薬を渡し、サンタはそれを受け取る。


「サンタも漢方飲むんだ…」

「何言ってるの。よく腰痛の薬買いに来るじゃない」

「え!?」

「いつも来る時は私服だから気づかないんでしょうね。よくあることです」


サンタは白澤から預かっていたプレゼントを枕元に置いて、寝室から出てくる。

「本当にありがとう。また来年も頼むかも」

「全然いいですよ」



目が覚めたAが窓から外を見るとサンタが帰っていくのが見えた。

子狐桃太郎のお友達に会う。前編→←子狐と酔っ払い。



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moo(プロフ) - とにかく可愛くて面白かったです!銀魂コラボも最高でした! (7月30日 2時) (レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しあ。さん» テンションがエグくなってしまいましたか(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 霊夢どうふさん» 一体どんな対応を受けるんでしょうかね(笑)タジタジしてそう (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 埴輪さん» 拍手をもらえるなんて!嬉しいです! (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 銀桜九尾さん» 銀魂人気ですね(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php  
作成日時:2017年12月2日 16時

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