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子狐と酔っ払い。 ページ29

これは、白澤の記憶に残らない質の悪い日常である。



「はい。口すすいでー」

寝る前、桃太郎に歯を磨いてもらったAは水で口の中を歯磨き粉を洗い流した。

歯磨きが終わってAは自ら寝室へと行き、布団の中に入って眠りにつこうとする。


桃太郎も今日習った薬の作り方の復習をしようとノートを開いた時だった。



「たっだいま〜!」

ベロンベロンに酔った家主の帰宅である。


「こんばんわコンッ」

しかも、妲己に支えられて。

あ、これは高くつくな。桃太郎はそう思った。


「今日は早いっすねー」

「だってこんちゃんの寝る時間に間に合いたかったんだもーん」

「Aならもう寝て…っておーい!!」


「こんちゃ〜ん」と起こしに行こうとする白澤は寝室へと入った。


寝室ではAが眠っており、

「あ〜んこんたんのぷにゅぷにゅぽっぺ〜」

と白澤は指先でAの頬をつつくと

「ん…」

と不機嫌そうにAは目を覚ました。


「不機嫌そうな顔もか〜わ〜い〜い〜!」


いつもより酔っての白澤の言動に気持ち悪さを感じつつ、桃太郎は白澤を寝室の外に引っ張り出した。

「もう!せっかく寝始めてたのに!」

「桃タローくんこわい〜」

「うざいなこいつ」


妲己がいることも知り、Aも寝室から出てきた。


「もー…ほら起きちゃったー」

「こんちゃんもホットミルクとか飲む?」

「うん」





「もー…」

と桃太郎は牛乳を温め、白澤は家にあるお酒を出して飲み始める。


「ちょっと!まだ飲むんすか!明日きつくなるのはアンタっすからね!」

「まあまあいいじゃん」

と白澤はお酒を一口飲み、妲己も出されたお茶をすすっていた。


「こんちゃん冷たくな〜い?」

白澤が絡みに行くが、Aの反応は薄い。


「あ、この綺麗なお姉さんといるから嫉妬してるの?」

「いや、100%アンタのうざ絡みが嫌なだけだよ」

桃太郎がホットミルクを出すと、Aはふーふーと息を吹きかけて冷ましてから一口飲んだ。



「ホットミルクふーふーするこんちゃん可愛いー!もうちゅーしちゃう!」

白澤はAの頬にちゅっちゅーとうざいくらいにキスをしていく。


「ふふっ本当に可愛くて仕方ないのね」

「そういうことするから…」


キスをされるA本人の顔はあっちこっちのシワが寄っており、盛大に不快感を示していた。


「待って顔すごいことになってちょっと面白い!写真写真…」

しばらく桃太郎の待ち受けになりました。

子狐のところにサンタが来ました。・番外編→←子狐と親バカ重症者。



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moo(プロフ) - とにかく可愛くて面白かったです!銀魂コラボも最高でした! (7月30日 2時) (レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しあ。さん» テンションがエグくなってしまいましたか(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 霊夢どうふさん» 一体どんな対応を受けるんでしょうかね(笑)タジタジしてそう (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 埴輪さん» 拍手をもらえるなんて!嬉しいです! (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 銀桜九尾さん» 銀魂人気ですね(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php  
作成日時:2017年12月2日 16時

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