【鬼灯の冷徹】子狐こんこん

子狐天狐になれますか？ ページ23

「そして将来是非うちの店で働いてね」

「おみせで？」





「だーめ」

白澤は後ろからAを抱き上げる。

「こんちゃんすごく可愛いからお客さん皆取られちゃうよ」


「はくたくさま」

「もう。勝手なことしないでって言っただろー」

「たおたろーにはいったもん」

「桃タロー君が寝てる時にでしょ」


「白澤様、ご到着が速かったですね」

「だって妲己ちゃんに会いたかったんだも〜ん。

　はい、これ昨日の支払いの分」

妲己は受け取った封筒の中の金額を確認する。


「はい。確かに受け取りました。また遊びに来てくださいませ。コンッ」

「行く行く！なんなら今度一緒に買い物しない？欲しい物買ってあげる」

「楽しみだわ」


「じゃあね」と白澤は手をAを抱っこしたまま手を振って歩きだす。


「ごんちゃんばいばい」

Aも檎に向かって手を振る。


「ごんちゃん…」

「とてもお似合いよ」





「帰ったら桃タロー君のお説教だよ」

「やだ」

「やだじゃない」









「天狐って、玄中記で一緒に１００歳で美女。

　１０００歳で淫婦になると書かれてるあれですかのぉ」

閉店後、檎は片付けをしながら、その日の売り上げを計算して帳簿につけている妲己に話しかける。


「しかも、別の書には１０００年の間に美女に変じて人間達から精気を吸い取るという」

「そうね。あの子、鍛えれば結構素質ありそうだもの」

「保護者達がさせてくれんかもしれんな」


妲己はクスリと笑う。


「あの有名な遊び人がかなりあの子にご執心だものね」








帰宅後


「A、しょうらいてんこになる」

「点呼？」

「天狐になっちゃったら僕があの鬼にへし折られちゃう」

子狐夕食前の攻防→←子狐花街へ行く。

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