子狐衆合地獄へ行く。 ページ21
朝ごはんを食べた後、Aは桃太郎のお手伝いで畑に野菜を取っていると、
店からきれいな女性が出て行くのが見えた。
珍しい時間帯の客にAはその女性をじっと見ていると、
振り返った女性はニッコリと笑いかけて手を振って帰って行ったのだった。
「はい」
Aが野菜を渡すと、桃太郎は「ありがとう」と受け取った。
「そうだ。今日の晩御飯は外に食べに行くんだって」
「おそと?」
そしてやって来たのは衆合地獄。女獄卒が多い地獄。
「どこのお店に行こうかなー」
と白澤は辺りを見回す。
すると、Aの耳がピクリと反応する。
「なすちゃんがいる」
と二軒先の店へと入って行った。
「あそこにしようか」
と白澤と桃太郎も続いていくと…
「あ゛?」
その店には鬼灯もいて白澤は吐血した。
靴を脱いで座敷に上がった桃太郎は茄子の所にいるAへと近づく。
「なすちゃんとたべる」
「俺別にいいですよー」
「いいんですか?すいません」
というわけでお言葉に甘えてAは茄子の隣でそのままご飯を食べることになった。
すると、お店に入ってきたお香。
「お香姐さん…」
「おびがへびだ」
頬を赤く染め、うっとりする唐瓜の一方、Aは帯が蛇なことが気になった。
「あら。あなたAちゃんね。はじめましてお香です。お話は聞いてるわ」
「はじめまして。へびさんいいたくないんですか?」
「帯のこと?大丈夫よ。ゆっくりしていってね」
と笑って手を振って行った。
お寿司をむぐむぐと食べるA
すると、真っ赤な鍋に興味を示す。
「たべる」
「これ、結構辛いよ」
と近くにいた獄卒に止められ、Aはクンクンと匂いを嗅いでみると、
「ぎゅう…げほっげほっ」
唐辛子の香りが鼻を刺激してAはむせてしまう。
「ほら言っただろ。お寿司とお刺身お食べ」
と周りの獄卒達が皿にお寿司や刺身を盛ってAへと渡した。
「ありがとうございます」
時間も経ってくると、店の中の客は少し減ってくる。
Aも満腹になってそろそろ店にいるのも飽きてきた。
「たおたろー」
と桃太郎をゆさぶってみるが、酔った桃太郎はうつ伏せになって眠っていた。
そこへ茄子と唐瓜がお香について出て行くのが見える。
「なすちゃんのところにいってくる」
と眠っている桃太郎に声をかけて店を出た。
「あれ…」
しかし、店を出ると茄子達の姿はなく、Aは適当な道を歩きはじめた。
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moo(プロフ) - とにかく可愛くて面白かったです!銀魂コラボも最高でした! (7月30日 2時) (レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - しあ。さん» テンションがエグくなってしまいましたか(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 霊夢どうふさん» 一体どんな対応を受けるんでしょうかね(笑)タジタジしてそう (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 埴輪さん» 拍手をもらえるなんて!嬉しいです! (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 銀桜九尾さん» 銀魂人気ですね(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時:2017年12月2日 16時