子狐の名前決まりました。 ページ3
「はいご飯だよ」
桃太郎は白澤お手製の離乳食を子狐に与える。
「数日経ちますけど、すっかり元気になりましたね」
そう言いながら振り返った桃太郎の目線の先には睨み合っていますぐ喧嘩を始めそうな白澤と鬼灯の姿があった。
「あれは私が持ってきた材料がいいから食べているんです！！」
「はあー？それを僕が調理したからに決まってるだろ〜？」
言い合ってる内容の小ささに桃太郎はうんざりしたようにため息を吐いた。
すると、子狐は前肢でペシペシと桃太郎のふくらはぎをつつく。
「ん？」と桃太郎がそっちのほうを見れば、空になった皿をアピールした。
「全部食べたか。えらいえらい」
皿を片付けようとした桃太郎はふと思った。
「そういえば、この子の名前つけないんですか？」
「「え？」」
そう言うと、金棒を持った鬼灯と殴られた痕がある白澤が同時に振り向いた。
「あんたら…いい加減にしてくださいよ…」
「性別はメスのようですから、女性らしく、そして気品溢れる名前が良いですね」
「女の子らしい名前は僕もサンセー」
「んー…何がいいですかね」
３人はそれぞれ紙とペンを持ってにらめっこをする。
すると、一番に鬼灯の筆が動いた。
「さすが鬼灯さん早い！」
「女性らしく、オーソドックスに」
【花子】
「女妖怪の代表にも花子という名前の者もいます。
書類の書き方の例にも引用されていたりします」
「てか、同じ名前の人いるのにいいんですか」
「憧れで自分の子供に同じ名前をつける方がたまにいらっしゃるじゃないですか」
「あの子供にとって迷惑なやつですね」
※全国の花子さんすいません。
バンッ
書けたのか白澤がドヤ顔で紙をテーブルに叩きつける。
「お前はセンスがないんだよ。センスが
見ろよ！僕の最高に気品溢れるセンスを」
【綾○レイ】
ドガァ！！
「ぐえっふ！！」
鬼灯の金棒が白澤のアゴを直撃してそのまま後ろに倒れた。
「何すんだよ！！」
白澤はすぐに勢いよく起き上がる。
「いや、鬼灯さんはともかくあんたのは完全にアウトだから！！」
「そういう桃タローくんはどうなのさ！」
「俺も一応書きましたけど…あれ？」
桃太郎はテーブルの上に置いてあった自分の紙がないことに気づいた。
「あ」
なんと、子狐が桃太郎が書いた名前の紙を咥えていた。
【A】
「…どうやら、気に入ったみたいですね…」
「え〜…」
命名：A
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1365人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
moo(プロフ) - とにかく可愛くて面白かったです！銀魂コラボも最高でした！ (7月30日 2時) (
レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - しあ。さん» テンションがエグくなってしまいましたか(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 霊夢どうふさん» 一体どんな対応を受けるんでしょうかね(笑)タジタジしてそう (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 埴輪さん» 拍手をもらえるなんて！嬉しいです！ (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 銀桜九尾さん» 銀魂人気ですね(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：十五
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2017年12月2日 16時
