子狐の苦手なものどうする。 ページ20
Aが来て数日経ったある日。
「この子、一回洗ってあげようか。少し薄汚れてるし」
と白澤が言い、Aを風呂場に連れて行く。
「じゃあ、洗おうねー」
「？」
とシャワーのお湯をAの頭からドバァ！！と勢いよくかけた。
「ぎゃあああんっ！！」
「え？…いっだあああ！！」
「それは自業自得ですね」
「特に顔や頭にお湯がかかるのが嫌いみたいで…耳の中にお湯が入るのも嫌みたいだけど、暴れるからどうしても入っちゃうし…
色々工夫はしてるんす。一度顔にかからないように上を向かせて洗おうとしたら…」
Aの顔を上に向かせ、後ろにいる白澤と目が合う。
「じゃあ、顔にかからないように洗…ぎゃあああ！」
「…てな感じで、顔の真ん中引掻かれてました。
あっ！あと、髪を洗っていると引っかかって引っ張られるのも嫌ってて…」
「なら、狐の姿にして洗ったら…ってあんまり変わらないのか」
唐瓜の言葉に桃太郎は「そうなんだよ…」とため息を吐いた。
「狐の姿だと、乾かすのが大変で。
A、ドライヤーの音も嫌いで使えないし。
それならまだ人型の姿のほうがマシなんだ」
「そんな犬にトリミングに来られたらトリマーも逃げ出しますね」
「またうちの子をペットで例えて…」
「え？狐は犬じゃないよー？」
とシロが言い、鬼灯はシロの方を向いた。
「狐は目が猫に似てますが、実はイヌ科です」
「ええー！！俺と同じなのー！？」
鬼灯の言葉にシロは驚く。
「んじゃあ、睡眠薬飲ませてその間に洗ったら？」
「お前…しれっと怖いこと言うなー…」
茄子の提案に唐瓜は横から小突く。
「んん〜一応その案も考えてるんだけど、どうしても可哀想でね…
お風呂好きまで行かなくても、なんとか普通に入れるまでにはしたいんだ」
「年頃になればお風呂に入るようになると思うけど、それまで入らないわけにもいかないし…」
皆でうーんと考えていると、桃太郎の携帯が鳴る。
「あ、白澤様だ。…はい、もしもし」
「桃タローくん…？」
桃太郎が電話に出ると、電話の向こうからどんよりした白澤の声が聞こえてくる。
「こんちゃんがね…狐の姿で穴掘りしてたんだー…泥だらけだよー…」
「えっ…！！」
桃太郎はギギギギッ…とぎこちなく皆のほうを見る。
「あの…誰かAを洗うのを手伝って…」
桃太郎がすべてを言い終える前に皆は素早く仕事へ戻った。
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moo(プロフ) - とにかく可愛くて面白かったです！銀魂コラボも最高でした！ (7月30日 2時) (
レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - しあ。さん» テンションがエグくなってしまいましたか(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 霊夢どうふさん» 一体どんな対応を受けるんでしょうかね(笑)タジタジしてそう (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 埴輪さん» 拍手をもらえるなんて！嬉しいです！ (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 銀桜九尾さん» 銀魂人気ですね(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十五
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2017年12月2日 16時
