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子狐障害物競走に出る。後篇 ページ18

空を飛んでコースに行こうとする白澤。

「どうしたの白澤くん!?」

突然の行動に閻魔大王が声をかける。


「参加者をよく見ろクソ鬼神!!こんちゃんが参加してる!!」

その言葉に閻魔大王も鬼灯も目を見開く。


その間に動物達は三つ目の獲物とりへと移っていた。

勿論Aもいる。


「鬼灯くん!ゴールに行くには流れの激しい川を通らないと…

 岩があるけど、足を滑らせて落ちたらAちゃん流されちゃうよ!!」





この頃、蛙を捕まえたAは嬉しそうに咥えて、ゴールの前の川まで来た。

ぴょんっぴょんっと岩の上を渡って川を渡って行く。

あと一歩で川を渡り終える所で、Aの口から蛙が逃げる。

口から離れた蛙をもう一度捕まえようと体を伸ばした。




ザブンッ


岩のぬめりで足を滑らせたAはそのまま川へ落ちてしまう。

「ガフッ…ガフ…」

必死に浮かぼうともがくが、流れが強くどんどん沈んでいく。


そしてついに川の中に沈んでしまった。






ゴボゴボと沈んでいくA

ボンヤリと目を開けると上から伸びてくる大きな手

その手に掴まれてAは川から引き上げられた。


「ケッホッゲホッ…」

Aはそのまま手の持ち主…鬼灯に抱きかかえられた。


「まったく…来年から種目に年齢制限を決めないといけませんね」








「お前はぁ!!心配したんだぞ!!」

桃太郎はバスタオルを被っているAを説教しながら抱きしめた。


「まあまあ、鬼灯くんと白澤くんが間に合って良かったよ」

閻魔大王も胸をなでおろす。

白澤が鬼灯を川まで運び、鬼灯が救出したという流れだ。


「お前、私を降ろす時わざと川に叩きつけただろ」

「はぁ〜?自意識過剰なんじゃないの?

 ていうか、こんちゃんが参加してることに気づかないなんて実行委員失格だろ!」

「お前がちゃんとAさんを見てないで女人のケツばかり見ているからでしょ!!」

A達から少し離れたところで白澤とタオルを被っている鬼灯が睨み合う。


そんな二人にAが近づいていく。


「Aのせいで怒ってるの?」

耳をペタンッと後ろに倒したAは悲しそうに白澤と鬼灯の顔をうかがう。


「違うよこんちゃんのせいじゃないよ。でも、もう一人で勝手に危ないことしないでね」

「Aさん。反省したならそれでいいです。次気をつけなさい」

白澤と鬼灯はお互いを肘でどつき合いながらAに優しく声をかけたのだった。




「甘っ…」

子狐かなり苦手なものがあります。→←子狐障害物競走に出る。前篇



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moo(プロフ) - とにかく可愛くて面白かったです!銀魂コラボも最高でした! (7月30日 2時) (レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しあ。さん» テンションがエグくなってしまいましたか(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 霊夢どうふさん» 一体どんな対応を受けるんでしょうかね(笑)タジタジしてそう (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 埴輪さん» 拍手をもらえるなんて!嬉しいです! (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 銀桜九尾さん» 銀魂人気ですね(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php  
作成日時:2017年12月2日 16時

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