【おそ松さん】六つ子に死ぬ程愛されてるのは貴方だけ (ページ8)

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【いただきまーすっ！！！】

居間に元気な声が響いて、それと共に始まる夕食。

トド松「はい！Aちゃん！お肉あげるよ！うちの兄弟はすぐ食べちゃうからさ！」

A「トド松君、ありがとう！！」

トド松「どーいたしまして♡」

カラ松「brotherよ、それは俺の肉なのだが・・・」

トド松「え、カラ松兄さん何言ってるの。」

カラ松「えっ・・・。」

あぁー、これカラ松君のお肉だったんだ・・・。あとで謝っておこう・・。

一松「A、何か他に食べたいものはないの」

私がそう考えていると一松君が話しかけてきた。

A「大丈夫だよ。ありがとう！」

そう、ならいいけどと向こうを向く一松君。

気にしてくれてるのかな。

怖いとか思っちゃったけど、案外優しい人なのかな。

・・・ってそんなことよりも！！

言わなきゃ！

あ、まって。緊張してくる。

い、言わなきゃ。ダメだよね・・・・。

A「あ、あの！！」

私はみんなに聞こえるように大きな声を出す。

みんなの視線が私に集中する。

一気に顔が火照っていくのが自分でも分かった。

「(あぁぁー、恥ずかしい！！)」

でも、言うぞ！行ってやるー！！！

「ありがとうございましたっ！！！！！」

【えっ！？】

私は思いっきり頭を下げる。

「あのっ、高いのにすき焼きとか、わたしぜんぜん手伝ってなかったし、役に立ってないし、あとっ、えっとイロイロ、えっと」

恥ずかしいからかな、ちょっとだけ涙も出てきた。

【くすっ、あははははは！！】

A「えっ・・・？」

おそ松「なぁーんだ！そんなことかぁ！俺、いきなりAが改まったりしちゃうから〈この家が嫌だ～！〉とかいうのかと思ったよ！」

別にそんな気は、無かったのだけど。

心配させてしまったのかな。

A「すいません・・・」

カラ松「謝ることはないさ、my sister。それに、俺たちはAが来る事にとても喜んでいたんだ、Aの事を嫌ったりとか、手伝わないだけで嫌がるわけないだろう。」

カラ松君は私の頭をポンポンと叩きながらかっこよくて、優しい言葉を言ってくれた。

十四松「A、大丈夫？？たのしいことしよ！笑おっ！！」

嬉しい。

ありがとうって言いたいけど、涙が溢れて頷くことしかできなくって。

松代「さぁさぁ、料理が冷めちゃう！この後みんなで銭湯いくんでしょ！早く食べちゃって！」

【はーい！】

幸せな空気に包まれて、私は笑った。