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お別れ ページ29

トド松「なんで、Aちゃんが謝るの」



A「わかんないけど・・・トド松君を苦しめていたんだよね。私、そんなことも考えずに勝手に色々やっちゃって・・ごめんね」



トド松「謝んなくても良いよ」



トド松君は泣いているけど、とても優しい笑顔で微笑んで私の頭を撫でた。



トド松「僕は・・・幸せだよね。君とこうやってまた話すこともできて・・・。Aちゃんを作り直して、よかった」









・・・作り直す?








A「え、いまのって」




私がトド松君を見上げると、トド松君は明らかに「やバッ」という顔をした。



A「わたし・・・病院にいたんだよね?だからみんなのことも忘れちゃってるだけだよ?







作り直すって、どういうこと?」







重たい沈黙が部屋を包む。



トド松「そのことは・・忘れて。」



トド松君は辛そうな顔をして言った。





なんで。





貴方はどうしてそんな悲しそうな顔をするの?









わたしのせい、なの?





A「__________ッ!?」



痛い。



頭が痛い。



トド松「どうしたのAちゃん!」



トド松君が声をかけてくれているのがわかったけど頭が痛くて何も言えない。見上げれない。



トド松「・・・・もう時間なのかぁ。短かったな・・・」



だけどそんな私の症状を元々わかっていたかのようにトド松君は冷静に私を抱き上げる。



A「うぅ・・・・」



お姫様抱っこだなんて、恥ずかしくて普通は暴れるのに頭が痛くて何もできない。



ついに視界も暗くなってきた。



トド松「君に、会えてよかったよ。」





まって。






行きたくない。




私は貴方に何もしてあげてないのに。



トド松君は私を誰かに渡した。



『僕のために死んでくれてありがとう』



その言葉は深く私の心に残った。

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作者名:ナナメイ | 作成日時:2016年4月1日 22時

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