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桃色の罪 2 ページ22

トト子「わーい!Aのおべんとー!Aのおべんとーだー!!」


A「お姉ちゃんに喜んでもらってよかったー!!」


私は「お昼に行ってきまーす!」といって何処かに走って行くお姉ちゃんの背中を見送りながら病室に戻り、ベットの横の椅子に座った。





もちろん、ベットの上にいるのはトト子お姉ちゃんが面倒を見ている患者さん。





・・・確か、松野 トド松 君 だったっけ?








私が布団で涙を拭いている彼を見上げて、そう考えていると




トド松「さっきの看護師さん、君のお姉ちゃんなの・・?」




か細くて、可愛い声が聞こえた。




A「うん・・・そうだよ。お姉ちゃん可愛いでしょ。私の自慢のお姉ちゃんなんだー」



そう。
トト子お姉ちゃんは私の自慢のお姉ちゃん。



可愛くて、少しおバカで、みんなからチヤホヤされたいお姉ちゃんだけど、しっかり優しさもあるから嫌いになれない人。



トド松「ふぅん・・・。君のお姉ちゃんに当たり散らしちゃったりしてごめん。君の名前は?」


A「私の??私は・・A。」



私の名前をきくなんて変な人。


普通ならみんないつもトト子お姉ちゃんのことを聞いてくるのに。



トド松「ちょっと・・・お話ししない?僕、暇だし。」









それが、私とトド松君の「本当の最初の出会い」だった。

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作者名:ナナメイ | 作成日時:2016年4月1日 22時

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