【おそ松さん】六つ子に死ぬ程愛されてるのは貴方だけ (ページ21)

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桃色の罪 1 ページ21

「・・・・うわぁぁぁぁぁん！！」

誰？？

誰の声？？？

A「・・・・うう」

私は、その声に向かって歩く。

なぜかわからないけど、切なくて、切なくて、胸が張り裂けそう。

早く会いたい。

私は歩き出した。

・・・・私の、心を寄せたあの人の元へと。

【桃色の罪】

「いやだぁ！手術なんてしたくない！怖いもん！」

優しそうな看護師の声もはねのけて、その声はただただ怖がり泣いていた。

「トド松さん、そんなこと言ったって・・」

どんなに看護師さんが明るい声を出して励ましたりしても、病気の事を伝えようとするといっつもこうなんだってお姉ちゃんが言ってたな。

オロオロする看護師の声が廊下からもしっかり聞こえて、私はおもわず笑った。

A「お姉ちゃん来たよー！！」

私は元気よく、お姉ちゃん・・・トト子の肩を叩いた。

トト子「A！！来てくれたんだ！」

トト子お姉ちゃんにギューっと抱き締められて私はエヘヘと笑った。

・・・あれ、ギューってなりすぎてちょっと苦しい・・。

A「くるしいよ、お姉ちゃん・・・！」

トト子「あっ、ごめんねA！えっ、えっと？何をしにきてくれたんだっけ？」

A「お弁当を届けに来たんだよ」

可愛く首をかしげるトト子お姉ちゃんに私は笑いながらお弁当を渡した。

トト子「あぁー！！そうだった！ありがとう！」

私は、いえいえ！と言って笑った。

その時の私は考えてもいなかった。

これからあんなことになるなんて。