【おそ松さん】六つ子に死ぬ程愛されてるのは貴方だけ (ページ2)

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目覚めた少女ページ2

デカパン博士「今日から松野家さんにお世話になるダスよ！住所は覚えたダスか！？地図は持ってるダスか？」

私は玄関で靴を履きながら明るく返事をした。

A「もう、デカパン博士、心配しすぎだよ。いくら1週間前まで病気で植物状態だったとはいえ方向音痴にはなったりしないし、道がわからなかったら聞けばいいんだから。大丈夫。」

まだ少し肌寒い春の朝。

私は新しい生活への第一歩を踏み出そうとしていた。

私は事故によりずっと眠っていたらしく、眠る前の記憶はほとんど覚えていない。

でも、変に不安や悲しみは無くかった。

元々は弱井 A として「トト子」という人と、その両親と暮らしていたらしいが、私が目覚めてすぐには事情があり一緒に暮らせないため一時的に近所の松野家で暮らす。
デカパン博士からはそう聞いた。

A「よしっ、靴も履いたことだし、行ってきまーす！！」

デカパン博士「A、きよつけていくダスよー！！変な人に捕まらないように行くダス！！！」

A「わかってるよー！心配しすぎだって、でも、ありがとー！！」

私はだんだん遠ざかっていく博士に手を振りながらせいいっぱい大きな声で返事と感謝の言葉をなんども言って、これからの生活に胸を躍らせながら松野家を目指した。

これから始まる、優しい悪夢の始まりに気付きもせず。

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デカパン博士は、Aが遠ざかっていくのを見ながらもまだ心配だった。

「あの笑顔。自分でもビックリするぐらいそっくりダス。ちゃんと設定してあるから良いものの、また、六つ子によって・・・。いや、それは考えすぎダスね。」

デカパン博士はAか居なくなってもなお、Aが歩いて行った道を見つめていた。

Aがまた・・・・・。

「いや、考えすぎダス。」

デカパン博士は考えていたことを振り払い、暗い顔のまま研究所へと帰っていった。