なんとなく18話 ページ19
「隆景…?」
隆景「……どういう事ですか?」
「え?」
隆景は唖然としている。
この状況が理解できないのか、受け入れられないのか。
隆景「何故…こんな…」
石田「……隆景さん、どうなるかわかってますね?」
隆景「……挑戦状、ですか。」
あの二人の間では、きっと高度なやり取りが行われているのだろう。
ウチには到底理解できない。
というか、この状況怖い。
石田「……A」
「え?」
頬に触れた、アイツの唇。
石田「……練習、サボるなよ。」
そう言って帰っていった。
残されたのはウチと隆景。
「あの、えと……」
隆景「…何故」
「へっ?」
隆景「何故、彼には言ったのですか?そんなに彼が好きなのですか?」
「ち、違っ…」
隆景「貴女は本当に鈍感ですね、私の気持ちも知らず。」
そう言ってウチを抱き寄せる。
隆景「……兄妹という関係が無ければどれだけ楽か」
「待っ…隆景、離し…」
隆景「離したくないです」
そう言ってより強くウチを抱きしめる。
ちょっと苦しいかもしれない。
隆景「好きなんです、兄妹としてではなく、ひとりの女性として。」
「やめ…」
隆景「でも貴女は三成が好きなのでしょう?」
「違う…」
隆景「じゃあ何故抱きしめられてたのですか?本当は好きなのでは?」
「違う!!」
誤解されたままではウチが納得いかない。
隆景の腕を解いて言った。
「その…あっちから抱きしめられた、から…」
隆景「……では好意は無い、と?」
「無いよ…ある訳…」
こうして誤解は解けた。
でも、歯車は狂ったまま。
もう二度と、今までの“好き”だと認められない。
7人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まっつん - 宗茂の格好に吹きましたwwwwwwwww (2016年1月18日 12時) (レス) id: 179b97f76b (このIDを非表示/違反報告)
和泉鏡華(プロフ) - 宵闇さん» コメントありがとうございますー!亀よりもナマケモノよりも遅い更新ですがこれからも頑張ります(`・ω・´) (2014年9月5日 13時) (レス) id: 694823d069 (このIDを非表示/違反報告)
宵闇 - 面白いですよ!これからもがんばってください! (2014年9月1日 21時) (レス) id: 7fd853bb3b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:和泉鏡華 | 作成日時:2014年8月11日 22時