なんとなく16話 ページ17
隆景「A、いますか?私です」
「ん…どーぞ。」
ウチの自室に珍しく隆景が入ってきた。
朝ウチを起こすぐらいしか入ってこないのに。
何かあったんだろうか。
「何…どしたの?」
隆景「A…正直に話してくれませんか?」
「何を…」
隆景「学校で何かあったんじゃないんですか?」
この人は察しがよすぎるんだ。
ウチの嘘なんてすぐお見通しなんだ。
でも、口が裂けても言えない。
というか、言いたくない。
「っ…何もないよ。」
隆景「本当ですか?」
「……隆景には関係ない。」
隆景「じゃあ、何でそんなに泣きそうな顔…」
「何でもないって言ってるじゃんか!!」
隆景「A…」
「……構わないで」
そう言って何も持たないで家を出てしまった。
隆景がしつこいから。
何もいいたくないのに聞いてくるから。
実母に会ったなんて言えないじゃんか。
帰りたくない。
_____
気づけば、辺りは暗くなってきた。
多分元就さんは心配してるだろーな。
でも、帰ろうとは思わない。
帰りたくないし。
でも流石に一人は辛い。
携帯とか財布も置いてきちゃったし。
石田「……A?」
「あ…」
何故か三成と出会ってしまった。
まぁ、コイツなら話してもいいだろう。
そう思ったウチが馬鹿だった。
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まっつん - 宗茂の格好に吹きましたwwwwwwwww (2016年1月18日 12時) (レス) id: 179b97f76b (このIDを非表示/違反報告)
和泉鏡華(プロフ) - 宵闇さん» コメントありがとうございますー!亀よりもナマケモノよりも遅い更新ですがこれからも頑張ります(`・ω・´) (2014年9月5日 13時) (レス) id: 694823d069 (このIDを非表示/違反報告)
宵闇 - 面白いですよ!これからもがんばってください! (2014年9月1日 21時) (レス) id: 7fd853bb3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和泉鏡華 | 作成日時:2014年8月11日 22時