[文スト]素敵帽子と交際中[中原中也]

理由。 ページ8

ー中也目線ー

「お客様、彼女さんにこちらのネックレス、

プレゼントなされたらどうでしょう？」









店の中を歩いていると、宝石類の店の店員から

話しかけられる。









「あ、いや結構___」









そういおうとすると、ネクタイを引っ張られ、

Aの方に寄せられる。









「生憎、うちはこれだけで充分です」

とにこりと微笑んだ。









店員は顔を真っ赤にさせ、「失礼しましたっ」

と言って頭を下げた。









先程店員は此奴のことを彼女と呼んだが..









もし俺らが異性同士なら言動と行動ならAのが

彼氏らしいというかなんというか。









..よく見てると、此奴の容姿と人を惹きつける魅力。









ちゃんとすれば今にも増してかなりモテるだろう。









「...お前、髪切ったら俗に言うイケメンって奴じゃ

ねェのか？」









そう言い、奴の髪をさらりと撫でる。









「そうかい？









昔は短かったんだが、首領に初めて会った時





長いほうが似合うと言われてね...。」









そう自分の髪を弄りながらAは言う。









首領がか... そう言えば此奴、首領直々にスカウト









っていうのか?されてマフィアに来たんだっけな。









「...なんだい、さっきからジロジロ見て。









ほら、さっさと帰るよ」









そう言って俺の手を引く奴の背を見て微笑んだ。









...それにしても、此奴、いつどこでスカウトされた

んだ？...また聞いてみるか。

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