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「…………そういや確かに前より身体成長してる?
以前より昔のお袋に近づいてる」



側から見れば中学ではなく完全に大学生あたりには見られることだろう。



「ただこれは数日無防備になる。
意識を失う前にどうなるか一か八かだったのだが…
なんとか上手くいったようだな」



だが私が気を失って数日は経っているのは明らか。
まだ羽衣狐は子を産んでいないようだが時間はない。



「はぁぁぁぁ…
おふくろ…頼むから無茶しないでくれ」

「…心配かけたな。鯉伴」

「本当によかった」



昔から、鯉伴は私を抱きしめるのが好きだった。
というより鯉伴は私とくっつくのが好きだった。
理由はわからないが鯉伴曰くとても安心するんだとか。
私が母親だからなのだろうけれど。



「…なぁリクオ。この人お前の父親で2代目なんだろ?」

「ん?おう。それがなんだ、淡島」

「あの絶世の美女、おふくろって言われてっけど…」

「ああ、オレの祖母で親父の母親」

「「「でぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」」」



遠野衆はこれでもかと腹の底から声を出した。



「嘘だろ!?いや若すぎね!?てかもはや幼すぎねェ!?」

「正確にはちげぇんだけどな。
数年前一度死んで、それから転生したんだと。
だから正確に言えば違う人間だが中身はそのまんま」

「転生ぃ!?羽衣狐みてぇな妖怪なのか!?」

「違う違う。
Aちゃんのは本当たまたま。偶然ってやつだ」



遠野衆は随分と元気なものだ。
……ああ、初代組の遠野衆も随分と元気な奴らが多かったかもしれない。



「……おふくろ」

「なんだ」

「親父たちが来てる。あんたは親父といた方がいい」



ぬらりひょんが来ている。
それを知っただけで、言葉にはできない安心感が生まれる。
私も、現金なものだな。



「親父にはもう連絡してる。だからこのままリクオたちと一緒に進めば親父が迎えにくるだろうよ」

「……そうか」

「おふくろは少し休んでろ。
その脱皮?ってのは疲れるんだろきっと」

「ああ…体に馴染むまでは少し時間はかかる」

「なら尚更休んでおけよ。俺が守るから」

「……頼もしいな」

「おふくろの息子だからな」



ならば、少しだけ休むとしよう。



「しばし休む。頼むぞ。鯉伴」

「ああ、任せておけ」


















(親父、Aちゃんは大丈夫なのか)

(ああ、問題ねぇよ。ただ少し休むと)

(そうか)

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棘くん(プロフ) - 更新ありがとうございます!!! (2021年5月30日 16時) (レス) id: 187c3c8143 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます!!早速読ませてもらいました!次も楽しみに待ってます!頑張ってください! (2021年5月30日 12時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 紅葉さん» 紅葉様。応援ありがとうございます!これからもよろしくお願いします笑 (2021年5月30日 11時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます!これからどんな風に話が進むのか楽しみです!頑張ってください!! (2021年5月22日 18時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ▼とある黒兎さん» 更新をお待ちいただきありがとうございます!ゆっくりですがちゃんと更新しますので、これからもご愛読くださいませ。 (2021年5月22日 18時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年11月12日 18時

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