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「だがその封印はもう破られているがな」
「そうそう。ボクの最強の結界、破られたけど」
秀元はらせん結界のことを簡単にリクオに説明した。
私はただ、それを横で聞き流す。
「因縁を断つと言うたね…
君がぬらちゃんの意思を継いでるならぜひ…
頼みごとをしたい。それに、因縁についてはボクよりも君の祖母であるA姫ちゃんに聞いた方がええんちゃうかな」
「……Aちゃんに?」
「おいリクオ、祖母ってどういうことだ??
その絶世の美女、どう見たってお前と同じくらいだろ?」
「あー……淡島、それについては後日だ。
色々ワケありなんだよ」
一向に話が進まない。
時間があるわけではないというのに、全く。
「さっさと話を進めろ秀元。無駄話ばかりしおって」
「クスクス…そやな。
ま、頼みごとっちゅーのはボクら花開院家の陰陽師と共に再度封印を一つ一つ施していって欲しい!!」
陰陽師と手を組む。
その言葉に妖怪たちは当然、ざわついた。
「ホントはボクがやるんやけど…
あいにく死んでるんでな。
今日にも羽衣狐は地脈の終末地たる弐条城に入る!
奴はそこで"子"を産む…闇が支配する"象徴"を。
生まれるまでの期限をおそらく7日程!!」
ふと、四百年前の光景が脳裏に浮かんだ。
前の私の家である、公家の家にいた侍女たちや父の死体。
私と珱姫を守るためにいた陰陽師たちの死体。
大阪城で生き肝を抜かれた姫。
私のために血だらけになったぬらりひょん。
「Aちゃん…?どうしたんだ」
「…!…いや、何でもない…
リクオ、頼みを聞いてくれて感謝するぞ」
「感謝されるほどのことでもねーよ。
これはオレたちの問題だしな。…なぁAちゃん。
オレたちの因縁のこと─────」
「強ぇ奴、全部そろったなぁー」
私たちは、遭遇してはならない妖と遭遇してしまった。
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読者の皆様へ
お久しぶりです、作者の江です。
更新のことですが、度々コメント欄にて更新をしないのかというものをいただきますのでこちらにて皆様にご説明いたします。
江は執筆活動をやめてはおりません。
私生活が忙しく、中々更新できていないだけです。
更新は遅くなりますが、続けていきますので、ご理解頂けると幸いです。
よろしくお願いします。
江より
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棘くん(プロフ) - 更新ありがとうございます!!! (2021年5月30日 16時) (レス) id: 187c3c8143 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます!!早速読ませてもらいました!次も楽しみに待ってます!頑張ってください! (2021年5月30日 12時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 紅葉さん» 紅葉様。応援ありがとうございます!これからもよろしくお願いします笑 (2021年5月30日 11時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます!これからどんな風に話が進むのか楽しみです!頑張ってください!! (2021年5月22日 18時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - ▼とある黒兎さん» 更新をお待ちいただきありがとうございます!ゆっくりですがちゃんと更新しますので、これからもご愛読くださいませ。 (2021年5月22日 18時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:江 | 作成日時:2020年11月12日 18時