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花開院家本家に残された私ちはただ、何をするわけでもなく夜が明けるのを待つしかなかった



「氷麗、倉田。
私は貴様らにしかと頼むぞと来る前に申したはずだが」



しんと静まりかえるこの場に、私の声だけが響き、全員の視線が私へと集まった


苛立ちやその威圧的な空気を微塵も隠そうとしないAに誰もがびくつく



「は、はい……」

「遅れたこと、本当にすんません、でした」

「済まなかったで済むと思っているのか!!!!!」



覇気を使っていないのに、ビリビリと空気が揺れる
Aがこんなにも大声を出すことなど全くないため、清継たちは驚きにその身を固くした



「私が言ったことすらまともに出来ぬとは…
もう良い。貴様はもう二度と当てにはせん」

「!そ、そんな、違うんですおくっ…桜夜さん!」

「…本当にすんませんでした」

「倉田!」

「私からの信頼を取り戻したくば相応の働きをして挽回することだ。よいな」

「「…はい」」








「う、うわぁ……
なんかよくわかんないけどAの気迫凄くね??」

「ね。何あったんだろうね?」



被害にあった本人たちである巻たちは呑気にも、そんなことを言っていた



「ね、ねぇAちゃん」

「なんだ」

「その……なんでAちゃんはその、封印の事とか、知ってたの?」

「そうだよ!桜夜さん、それについて少し聞かせておくれ!
時間はあるんだしね」

「何も。ただ昔この花開院の者と親しかっただけだ」



話は以上だ。私のことは放っておけ。とそれだけ言い、Aは御手洗に行くためその部屋を出たのだった



「………桜夜さん、すごい不機嫌だね」

「そ、そっすね…美人が怒ると怖いっす」

「わ、私なんかダメなこと聞いちゃった…?」



不機嫌なAの様子に、清十字団はただ、ビクビクするしかなかったそうだ




















(…………タイミングを見て、ここから出る他ないか)

(こんな状況だからだろうが、守備はスカスカ。人員が足りておらんな)

懐かしい顔→←+++++



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棘くん(プロフ) - 更新ありがとうございます!!! (2021年5月30日 16時) (レス) id: 187c3c8143 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます!!早速読ませてもらいました!次も楽しみに待ってます!頑張ってください! (2021年5月30日 12時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 紅葉さん» 紅葉様。応援ありがとうございます!これからもよろしくお願いします笑 (2021年5月30日 11時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます!これからどんな風に話が進むのか楽しみです!頑張ってください!! (2021年5月22日 18時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ▼とある黒兎さん» 更新をお待ちいただきありがとうございます!ゆっくりですがちゃんと更新しますので、これからもご愛読くださいませ。 (2021年5月22日 18時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年11月12日 18時

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