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はぁ、頭が痛い。とこめかみを軽くもむ



「今回は転校生もおらん。
…あそこへ人間だけで行くのは危うすぎる。
だから今回ばかりは私も行かねばならんと思ってな」

「駄目じゃ。羽衣狐が動き出したんじゃぞ!
今行くのは危なすぎる」

「わかっているが私のクラスメートたちがそこに行くと言って聞かんのだ、あれらで行って向こうで妖怪に襲われれば一溜りもない。
そんなヤツらをここで見送れというのか」

「………………」

「……なんでこのタイミングなんかなァ」



2人は勘弁してくれ、と言わんばりに頭を抱えた
当然の反応といったところだろう



「でもおふくろがついて行ったとしても全員を守りきるのは難しいだろ」

「ああ。だから数人本家から貸してくれないか?
元から他のメンバーとも顔馴染みでもある雪女や青でもいい。何人か貸してもらいたいのだが」

「それは一向に構わねぇ。むしろそうしてくれ」

「そうか。なら後で雪女と青には私から伝えておこう」



2人くらいいればまだ大丈夫だろう
………多分
今の京都の状態が分からない以上、どの程度護衛をつけるべきか分からないのが正直悩ましいところだ



「……はぁぁぁ、なんだって今京都に行くんじゃリクオの友人たちは」

「まぁ、人間からすれば妖怪の事情など知ったことではないからな」

「そりゃあそうなんじゃが」



花開院のことも気になるところだが……



「A」

「?」

「羽衣狐には気をつけんじゃぞ」

「わかっている」

「…お前がまたら生きていると知ればあの女狐は恐らくお前を狙うじゃろうからな。
400年前、食い損ねたと」

「…ふん。400年前と一緒にされては困る」

「それでもあの女は転生する事に強くなる。前回とは違ぇ」



そう、それが一番の難所
羽衣狐は転生する度にさらに力を増す
前回尾が何本あったのかは分からないが、多分6本か7本くらいはあったはず



「……俺ァ羽衣狐に会ったことがねぇからなァちゃんとは」

「あるだろう。お前が死に損なった時お前は羽衣狐に襲われたと聞いたが」

「死に損なったはやめてくれよ…
……それにその時の記憶が正直あんまねぇんだよ。
死にかけたからなのかもしれねぇが」

「………本当、お前が死なんでよかった」



鯉伴の腕にポスリと頭を乗せる



「改めて…命救ってくれてありがとよ、おふくろ」

「良い。
我が子を守るのが親の役目。ましてや母の使命だ」

「こんなでかくなったガキがなっさけないのう」


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棘くん(プロフ) - 更新ありがとうございます!!! (2021年5月30日 16時) (レス) id: 187c3c8143 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます!!早速読ませてもらいました!次も楽しみに待ってます!頑張ってください! (2021年5月30日 12時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 紅葉さん» 紅葉様。応援ありがとうございます!これからもよろしくお願いします笑 (2021年5月30日 11時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます!これからどんな風に話が進むのか楽しみです!頑張ってください!! (2021年5月22日 18時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ▼とある黒兎さん» 更新をお待ちいただきありがとうございます!ゆっくりですがちゃんと更新しますので、これからもご愛読くださいませ。 (2021年5月22日 18時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年11月12日 18時

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