【最強メガシンカ】世界でいちばん頑張っている君に 〜〜3rd Sensation〜〜 【ポケモンXY特別編】

未来のカロスクイーン ページ21

【アラン視点】

「……それで、何を話すんだ？」

Aが朝飯を作りにいったのに、まだ何も話してくれないマノン。何かしゃべれよ。気まずいだろ。

「今になって考えると、何から話そうか、決めてなかったよ」

おいおい……。

「え〜と、じゃあ……アランはAの髪型、何が一番気に入ったの？」

結局Aの話になる。

Aの髪型……そうだな……。
個人的には、高い位置のポニーテールが1番で、さっきの高い位置のツインテールが2番……
いやまて、ツインテールが1番か？ 昨日のサイドポニーテールも捨てがたい。
もちろん、おろしているのも大人っぽくて好きだ。
ということは、

「……決められない。似合ってるならなんでも好き。
強いて言えば、あいつの元気の良さと明るさをひきだしてくれるのがいいが、大人っぽいのもアリだ」

「ふ〜ん。あたしには何も言ってくれないのにぃ？」

マノンが不機嫌そうな顔で問いかける。

いや、あのな、もともと俺はあまりそういうこと気にしないタイプなんだ。
ただ、どうしてかAは気になるんだよなぁ……。

でも、マノンのそのちょこんと出たポニーテールも結構好みだぞ。

「今まで言うタイミングがなかっただけで、お前にはその髪型が似合ってるって、ずっと思ってるぞ」

そう言ってやると、さっきの態度がウソのようにけろりと笑顔を見せるマノン。素直だなぁ。


「……あ、あとさ、この前テレビでトライポカロングロリオ大会の再放送見たんだ。いろいろと、すごかったんだよ！ パフォーマーさんってすごいよねぇ〜」

さっきから「すごい」を連呼している。
やはり、パフォーマーは女性トレーナーなら誰しも憧れるものなのだろうか。

「あいつ……Aもパフォーマーなんだぞ。昨日カノン大会で会場を沸かせるパフォーマンスを魅せて、優勝してプリンセスキーをゲットしたんだ」

誇らしげに教える。別に俺がゲットしたわけでもないのに、自慢したくなる。

「そうなの！？ じゃあ未来のカロスクイーンにご飯作ってもらってるってことだよねっ！
やったー！！」

考えてみれば、そうだな。あいつならきっと……いや絶対カロスクイーンになるだろうから。
あいつには、無限の可能性があるから。

俺のメタングと、ツドキとのバトルのときにも感じた、Aの可能性。それはバトルだけじゃなく、パフォーマンスのときだって感じた。
それは、Aと会う前にも、どこかで感じたような気もするが……。所詮気のせいか。

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