検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:15,831 hit

diary.31+~日記の裏側~+ ページ35

ナズナ「……何が言いたい?」

「誰の墓かって聞いてるのだ」

ナズナ「……私の親だろう?」


そう言い返すと突然20代の男が

達成感に満ちた笑顔でガッツポーズをした。



嫌な予感がする。


これ以上、コイツ等に構ってたら……









「あの墓はな、偽物なんだよ!」





ナズナ「…………は?」





呆然とする私に馬鹿な顔をしたコイツは

手を大きく広げてご丁寧に説明してくれた。



「あの墓はな、何も埋められてないんだよ!

お前の両親を逃がすと思うか?そんなわけない!

せっかく手に入れた材料だ!使わずして何の

特になる?……いや、あんなもの何の役にも立たないな。

もう完全に弱ってる。男の方なんか喋りすらしない。


……だがな、お前がいると知って俺達はもう一度、

捕獲に挑戦した。探すのは面倒だからこうして

トラップを作ったのだ!


いやぁ、実に素晴らしい!自分にが恐ろしいよ!」




ワハハハと豪快に笑うそいつの胸ぐらを私は

勢いよく掴み、地面に思い切り倒した。



許せない。



つまり、私はこの空っぽの家の中に、

帰って来ることない両親を待ち続けてたのか?



……コイツ等なんかのために?






体は勝手に動いてた。


その倒れてる男にまたがり、胸ぐらを掴んで

拳をぶつけた。


鈍い音が響き渡る。



殴られた男はニヤッとまた笑い、「やれ」と

誰かに合図した。



直後後ろから何か硬いものがぶつかる衝撃が走る。


感じたこともない激痛に私は立ってはいられなくなった。



A「お姉ちゃん!!」


ナズナ「……っA?!」



一番嫌なタイミングで現れたAは

すかさず武器を持った男に体当たりする。


A「お姉ちゃんをいじめないで!」


「んだよ……コイツ……」



ナズナ「や……めろ……」



男は幼いAに私同様、頭に武器を殴りつける。

Aはバタリとその場で倒れた。








やばい……



目の前が……






記憶が遠退いて行くなか、年よりの方の男が

恐ろしい事を言い出した。





「待て、コイツにもドラキュラの血が流れてるんじゃないのか?」







その言葉を聞いて私は跳び跳ねるように立ち上がった。

ナズナ「コイツは、人間だっ!関係ない!!」

「知るかそんなもん。ホラお前も立て」

ぐったりと倒れてるAを男は無理矢理立たせようとした。






Aの目は固く閉じている。



溢れそうな涙を脱ぐって私は男を突き飛ばした。

diary.32+~日記の裏側~+→←diary.30+~日記の裏側~+



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
22人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

飛真 - 亜夜茶さん» いえいえ!自分が誤解させるような言い方したのが悪いので…本当はリヴァイ好きなんです^^ (2014年4月29日 15時) (携帯から) (レス) id: bc96abf6f9 (このIDを非表示/違反報告)
里小翔(プロフ) - 亜夜茶さん» そそそそんなっ!!そんなことをいってもらえるとは……!嬉しすぎて号泣してしまいます!! (2014年4月29日 6時) (レス) id: 78e56a3429 (このIDを非表示/違反報告)
亜夜茶 - 里小翔さん» いえいえ、すごいですよ!私、この作品スキだな〜♪((ニコッ (2014年4月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 1d74fcc99a (このIDを非表示/違反報告)
里小翔(プロフ) - ありがとうございます!オリジナル難しいんですよね……オリジナルじゃないんですけど(笑) (2014年4月26日 6時) (レス) id: 78e56a3429 (このIDを非表示/違反報告)
亜夜茶 - あの…ここの作品、面白かったです(*⌒▽⌒*) (2014年4月25日 23時) (携帯から) (レス) id: 1d74fcc99a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:里小翔 | 作成日時:2014年1月29日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。