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diary.17 ページ20

シオンと森のなかを

歩き続ていると

だんだん日が落ちて

きているのに気がついた。



ナズナ「もう暗くなってきたな……」

シオン「そうだね……そろそろ決めなきゃ」


二人で頷き合いまた野原に戻ってきた。



ナズナ「ん……?あれは……」



ふと目を凝らした先に、

さっきまで目立たなかった1輪の花が目につく。



それはまるで太陽のように眩しく、

どこか温もりのあるような花だった。


近づきそっと花を折ってみる。



ナズナ「これ……」

シオン「ん?それタンポポ!確か花言葉は……

『真心の愛』?だっけ」


ナズナ「ふーん……」


真心の愛、か。



アザミとツキヒコの愛……と言うことなのか?



うぅん……よくわからん。



愛はともかく真心ってなんだ。


真実の心…




ナズナ「よし、これだっ!」


シオン「え?」


ナズナ「これならきっと!お礼になるっ!」




よほど驚いたのかシオンは暫く

目をパチクリさせてそれから「うん!」と頷いた。



ナズナ「じゃぁこれを冠にするか…」

シオン「冠?やり方教えて!」

ナズナ「あぁいいぞ。まず…」


夕焼け色に染まる空の下、

広い野原の上で私とシオンは花冠をつくる。


不器用で教えるのが難しかったが

器用なシオンにはすぐ伝わったので幸いだった。




シオン「よぉしっ!出来た!」

ナズナ「なっ早っ!くそ…私だって!」

シオン「ふっふっーん♪」

ナズナ「ほら!私だってできたぞ!」

シオン「じゃぁ早く帰ろう!」

ナズナ「あ、ちょっと…」

シオン「お家まで、競争!」

ナズナ「うわぁっ!ちょっとまてーーっ!」




元気よく駆け出したシオンを追う私。



夕焼けがだんだん蒼色に染まっていく中、


そんな私達をゆっくり包み込んでいく。

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飛真 - 亜夜茶さん» いえいえ!自分が誤解させるような言い方したのが悪いので…本当はリヴァイ好きなんです^^ (2014年4月29日 15時) (携帯から) (レス) id: bc96abf6f9 (このIDを非表示/違反報告)
里小翔(プロフ) - 亜夜茶さん» そそそそんなっ!!そんなことをいってもらえるとは……!嬉しすぎて号泣してしまいます!! (2014年4月29日 6時) (レス) id: 78e56a3429 (このIDを非表示/違反報告)
亜夜茶 - 里小翔さん» いえいえ、すごいですよ!私、この作品スキだな〜♪((ニコッ (2014年4月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 1d74fcc99a (このIDを非表示/違反報告)
里小翔(プロフ) - ありがとうございます!オリジナル難しいんですよね……オリジナルじゃないんですけど(笑) (2014年4月26日 6時) (レス) id: 78e56a3429 (このIDを非表示/違反報告)
亜夜茶 - あの…ここの作品、面白かったです(*⌒▽⌒*) (2014年4月25日 23時) (携帯から) (レス) id: 1d74fcc99a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:里小翔 | 作成日時:2014年1月29日 20時

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