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diary.13 ページ16

ナズナ「お前は馬鹿かっ?!」


洞窟のなかに私の怒声が響く。


その怒声を受けてもまだ目の前のシオンは

キョトンと目を丸くしている。


ナズナ「なんでこんな嵐の日に私の所なんかにっ……」


シオン「だってお母さん呼んでたもん」



髪も服もびしょ濡れになったシオンは

えへへと照れ臭そうに笑う。


その笑顔は少しツキヒコの顔と似ていた。



ナズナ「呼んでた?アザミが?」


とりあえずシオンを葉っぱの上に座らせる。

私はその出前で地面に腰をおろした。


シオン「うん。ナズナに相談しようかなー。

でもアイツが望むかなーって」


ナズナ「アザミが……か。」



あのアザミが私に相談……


力になるのは悪い事ではない。



ナズナ「分かった。今からい……」



行く、と答えようとした直後。





「ピシャーンッ!!ゴロゴロッ!!」





激しい地雷と共に空が一瞬パッと光った。


ナズナ「……お前」


シオン「ナズナ?……あ」




私とシオンの前に一匹のコウモリが現れた。

そいつは目を真っ赤にして威嚇気味に羽を広げる。


ナズナ「チッ……めんどくさいな」


シオン「ナズナ?この子どうしたの?」


シオンが私に寄った瞬間、コウモリがキーキーッと

鳴き始め、羽を激しく動かした。


シオン「ひっ……」


ナズナ「オイ、コイツに手を出すな。

何かしようとしたら私はお前を殺す」




ギロッと厳しく睨むとコウモリは飛ぶのをやめ、

渋々外へ帰っていった。



シオン「ど、どういう事……?」


ナズナ「あ?あぁ……シオンはドラキュラを襲う悪い

人間と思われたみたいだな」


シオン「えー……酷い」




ショボンと俯きスカートの裾を握るシオン。


私は一瞬手を伸ばすがゆっくりと下ろして

歩きだした。









ナズナ「……アザミの所に行くぞ」

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飛真 - 亜夜茶さん» いえいえ!自分が誤解させるような言い方したのが悪いので…本当はリヴァイ好きなんです^^ (2014年4月29日 15時) (携帯から) (レス) id: bc96abf6f9 (このIDを非表示/違反報告)
里小翔(プロフ) - 亜夜茶さん» そそそそんなっ!!そんなことをいってもらえるとは……!嬉しすぎて号泣してしまいます!! (2014年4月29日 6時) (レス) id: 78e56a3429 (このIDを非表示/違反報告)
亜夜茶 - 里小翔さん» いえいえ、すごいですよ!私、この作品スキだな〜♪((ニコッ (2014年4月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 1d74fcc99a (このIDを非表示/違反報告)
里小翔(プロフ) - ありがとうございます!オリジナル難しいんですよね……オリジナルじゃないんですけど(笑) (2014年4月26日 6時) (レス) id: 78e56a3429 (このIDを非表示/違反報告)
亜夜茶 - あの…ここの作品、面白かったです(*⌒▽⌒*) (2014年4月25日 23時) (携帯から) (レス) id: 1d74fcc99a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:里小翔 | 作成日時:2014年1月29日 20時

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