∇lesson３４ ページ42
[衣更真緒]
ふと、体に変な違和感を感じた。
起き上がると凜月が俺の体に片足
放り出している。
コイツにしては珍しく寝相が悪かった。
しかしこのままでは寝づらいので
よっこいせ、と足を戻してやり、
布団をかけてやる。
全く、世話のやける。
それからぼんやりと薄暗い部屋のなかを見渡す。
部屋の電気は真っ暗だけど、
廊下の電気が少しだけ部屋のなかまで
入ってきてるから意外に部屋のなかがよく見えた。
他に起きてる奴いないかな…と探していると
遊木兄弟に目がいく。
真もAも寄り添い合うように寝ていて、
Aは兄の手を握り、真は妹の上に手を置いていた。
真がすぅ…と寝息を立てるとAが続くように
くぅ…と寝息を立てている。
真緒「ぷはっ…ほんと仲良いなこの兄弟」
なんだか気持ちが和むような気がした。
けれど時刻は深夜2時。
まだまだ眠いのでもう一度眠りにつくことにした。
…だけど、なんとなくAの顔を再度確認してしまう。
初めてAと会ったとき、
俺はただ「面倒に巻き込まれた」と思っていた。
もちろん助けなくて良かった筈なのに
俺の中のあるのかないのかわからない
正義感から彼女を救ってしまい。
だけどそれだけの縁だと思った。
むしろ自転車のことさえ忘れてたから返しに来た
Aを見て思わずビックリしてしまって。
その時ようやく本人の顔を見たら
雰囲気真に似てるし意外に可愛い顔してるしで
笑って誤魔化すのに必死だった。
それからというもの。
なんの縁か運命か分からないが
この合宿にAが来るという…。
森の中で出会ったときは本当に
……ちょっと言い方あれだけど運命かと思った。
それから料理一緒に食べて、
更洗って手当てして、
風呂入って……
真緒「って、やばいやばい。何思いだしてんだよ俺」
ぽわわぁんと浮かぶAのタオル姿に
赤面する思春期まっしぐらな俺は
ようやけ彼女の顔を見るのをやめて
寝ることを決意した。
……が、直後違和感を感じる。
さっきまで真を追いかけるように寝息を
たてていたAの寝息がおかしく聞こえてきた。
なんか、泣いてるっぽい。
びっくりして彼女の顔をもう一度見ると
Aの目から涙がすぅっと流れてた。
俺は彼女のことをまだまだ知らなかったんだ。
真緒「……いったい、どんな夢見てるんだよ」
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里小翔(プロフ) - ミュア☆ミュアさん» 本当ですか！なんだかやりきった感あります笑笑番外編がんばります！！ (2015年7月30日 21時) (
レス) id: 78e56a3429 (このIDを非表示/違反報告)
ミュア☆ミュア(プロフ) - 過去編の話泣きそうになりました。番外編の話もがんばって下さいね！ (2015年7月30日 21時) (レス) id: 7d2b816aaa (このIDを非表示/違反報告)
里小翔(プロフ) - いちごパフェさん» ありがとうございます！過去編泣きそうなんですか？！笑笑泣くかは分からないですけど主人公とクラスメイトとの関係が書けたらいいなぁと思ってるので！！(笑)コメントありがとうございました(*^▽^*) (2015年7月30日 15時) (レス) id: 78e56a3429 (このIDを非表示/違反報告)
いちごパフェ(プロフ) - 続きが気になります( ´ ω ` )過去編、泣きそうです… (2015年7月30日 9時) (レス) id: c194704685 (このIDを非表示/違反報告)
里小翔(プロフ) - 桜姫さん» ありがとうございます！合宿ならばとお風呂シーンを入らさせてもらいました！応援ありがとうございます！頑張ります！ (2015年7月29日 21時) (レス) id: 78e56a3429 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：里小翔 | 作成日時：2015年6月23日 21時
