〜*弁ドル*〜{弁当×アイドル}[あんスタ]

∇lesson３１ ページ31

凜月さんを襖の

中から追い出して布団準備を

始める。


あ「ってもー！！凜月さん布団にしがみつくの
やめてください！挽けないじゃないですか！」

凜月「……うるっさいなぁ。寝かせてよ…」

あ「なら布団ひくの手伝ってくださいよ！」


凜月「……んー、めんどくさいなぁ」



私が並べようとする布団に乗ってくるから上手く

ひけなくてイライラしてると突然気だるそうに

握っていた布団をぎゅっと引っ張ってきた。


不意討ちだったため、思わず体制がぐらりと崩れる。


あ「きゃ」



ドサッと地面に転んで「いてて…」なんてのんきに

起き上がると予想外の距離から「ねぇ」と

凜月さんの声がした。



あ「わぁあっ？！」


なんと三センチくらいの距離感で

凜月さんの顔が。


びっくりして立ち上がろうと思っても

布団がワケわからない事になってて

上手く起きれなかった。


ていうか、布団の向こうから凜月さんに抱き締められて…


あ「え？え？！」

凜月「うるさい」



そのまま下にいたはずの凜月さんが私を

布団越しに抱き締めたまま股がろうとしてくる。


なにこれなにこれなにこれ…



パニックになって成す術無いまま

凜月さんの思い通りになってしまった。


私の上にまたがった凜月さんは

満足気に笑うと「おやすみ」と呟く。


そしてぽすっと私の肩らへんに顔を埋めた。




なんですかこの状況！


布団まだ途中だし！

動けないし！

凜月さん寝ちゃったし！

ってか近い！




凜月「……すぅ…くぅ…」

あ「……誰か助けて」




凜月さーん、とパタパタ足を動かしてみるけど

本人は起きる気配がない。



真緒「ただいまー…あーつかれ……」



そしてこのタイミングでまさかの真緒君。


汗を拭きながら部屋に入ってきた彼は

私達を見つけてピシッと停止。



真緒「は？」

あ「ま、真緒君！助けてくださいー」

真緒「あー…そういうことね」



真緒君はやれやれとタオルを置いて凜月くんの

顔の隣にしゃがんだ。



真緒「おい、おい凜月。起きろよ。
Aが困ってるだろ」

凜月「まーくん…」

真緒「起きろって。寝るならそっちの布団行けよ」

凜月「……Aは良い匂いする」

真緒「嗅ぐな」

凜月「むー…」



ようやくむくりと起き上がった凜月さん。

ふあぁ…と小さくあくびをしてから私を

ジトッと睨み「アンタのせいだから」と言って

隣の布団にドサッと倒れた。




え、なんで私怒られたの？

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