∇lesson２８ ページ28
そして次の瞬間。
＿＿＿＿ガクン
あ「へ？」
いきなり視界が傾いたかと思うと
気持ち悪い浮遊感に襲われる。
とっさに自分が落ちてる、と分かったときには
もう水しぶきをあげて熱湯に体を突っ込んでいた。
あ「ｯｯ？！」
衝撃すぎてすぐに起き上がろうと思った。
でも強く頭を打ったからかな、
上手く体を動かせない。
少しパニックになりながらもなんとか立ち上がった。
あー。頭がクラクラする。
ぼんやりする頭で周りを見ると
珍しく瀬名さんが真っ赤な顔で私を見ていた
お兄ちゃんまでほんのり顔が赤いし。
遠くのシャワーを使っていた鉄虎君もスバル君も
北斗さんも衣更君も皆顔を真っ赤にして私を
ガン見してる。
なにをそんな…なんて考え初めて
ようやく正常になりはじめた頭が
あるものを失っていた事に気がついた。
胸元がやけにスースーする。
はっと下を見ると胸まで巻いてたタオルがさっきの
衝撃で半分捲れていたのだ。
あ「キャァァアッ！！！」
たまらず近くに置いてあったカエルの
置物を瀬名さんに投げつける。
避けることの出来なかった瀬名さんの
顔にカエルがクリーンヒット。
ばたり、と倒れた。
私はいてもいられなくなり
体をなんとかタオルを引っ張って
湯船にドボンとつかる。
それから彼らに背中を向けて叫んだ。
あ「見ないでください！！！」
「は、はいぃ！」
最悪…
パニックになった頭は冷静を取り戻すと
いっきに羞恥心が全身を襲う。
ほんとに最悪だ。
色んな人に見られた。
もうお嫁に行けない。
結局私はお兄ちゃん達がお風呂を出るまで
湯船につかることになってしまった。
皆がいなくなったのを確認して服を着る。
もうジャージじゃなくていいから私服だ。
あ「…ぇ」
お風呂場の扉を開けると目の前に
風呂上がりの衣更君が。
少し髪の毛が濡れてていつも跳ねてる
髪の毛がぺったりなっていてちょっと
意外な衣更君だ。
あ「どうしたの…、どうしたんですか？」
真緒「いや、さっき慌ててたから言えなかったけど
お前頭を打ってるみたいだから…」
あ「…心配してくれてるんですか？」
真緒「ん。まぁ…」
少しだけ顔を赤くしてふいっと目線を逸らす。
そんな彼をみてドキッとしてしまった。
だけど心臓が跳び跳ねた時
ぶつけた頭がズキリと痛くなった。
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里小翔(プロフ) - ミュア☆ミュアさん» 本当ですか！なんだかやりきった感あります笑笑番外編がんばります！！ (2015年7月30日 21時) (
レス) id: 78e56a3429 (このIDを非表示/違反報告)
ミュア☆ミュア(プロフ) - 過去編の話泣きそうになりました。番外編の話もがんばって下さいね！ (2015年7月30日 21時) (レス) id: 7d2b816aaa (このIDを非表示/違反報告)
里小翔(プロフ) - いちごパフェさん» ありがとうございます！過去編泣きそうなんですか？！笑笑泣くかは分からないですけど主人公とクラスメイトとの関係が書けたらいいなぁと思ってるので！！(笑)コメントありがとうございました(*^▽^*) (2015年7月30日 15時) (レス) id: 78e56a3429 (このIDを非表示/違反報告)
いちごパフェ(プロフ) - 続きが気になります( ´ ω ` )過去編、泣きそうです… (2015年7月30日 9時) (レス) id: c194704685 (このIDを非表示/違反報告)
里小翔(プロフ) - 桜姫さん» ありがとうございます！合宿ならばとお風呂シーンを入らさせてもらいました！応援ありがとうございます！頑張ります！ (2015年7月29日 21時) (レス) id: 78e56a3429 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：里小翔 | 作成日時：2015年6月23日 21時
