∇lesson１５ ページ16
桃季「あれ？今朝の庶民じゃん！」
あ「……」
自動ドアの目の前にある野菜コーナーにて。
やけに見たことあるピンクの髪だな、と
思ったらあの凄い言葉を使う男の子だった。
えぇと…確か姫宮君。
姫宮君の隣には背の高い男性がお菓子で詰められた
籠を持っている。
あの人は見たことないな…
姫宮君は無邪気な笑みを浮かべて駆け寄ってきた。
反射神経で思わず駆け足でスーパーを飛び出す。
桃季「あっ！なんで逃げるの〜！」
あ「み、身の危険を感じて？」
桃季「……ふぇ…」
あ「？！」
子供みたいな泣き声が聞こえたから
驚いて振り返るとなんと泣いてるのは
姫宮君だった。
え、まてまてまて…
桃季「うぅ…僕は……ただ、Aと……ﾋｯｸ…
仲良くしたいだけなのに……」
あ「ひ、姫宮君……」
思わずドキンと胸がなる。
こんなに純粋な子を私は今まで避けてたのか…
なんて私はひどいやつだ。
さっきの自分を殴りたい。
私は姫宮君の傍に駆け寄った。
あ「ごめんね姫宮君。私間違ってたよ。
ほんとは姫宮君は…」
桃季「……ほーんと、庶民はバカだから
引っかけやすいんだよねぇ」
小さな顔を覆っていた手の間から
今朝聞いたときよりも随分黒い台詞が漏れる。
あっという間もなく私の手首は姫宮君に
捕まってしまった。
姫宮君は涙を反対の手で拭いながら
眩しいくらい無邪気な笑顔を浮かべて見上げてくる。
姫宮「はーい捕まえた♪僕ずっと君に
興味があったんだよね！」
にっこり笑う彼の笑みはまるで悪魔。
あ「……私用事を思い出しました」
姫宮「逃げるつもり？僕から？
やめなって。無駄だよ？」
あ「…」
助けを呼ぶつもりでずっと姫宮君の
隣で立っていた男の人を見る。
彼は私と目が合うとゆっくり微笑んだ。
.
.
その微笑みに何故か私は鳥肌がたった。
次の瞬間その人は籠の中のお菓子を全て
逆さまにして躊躇なく地面に落としたのだった。
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里小翔(プロフ) - ミュア☆ミュアさん» 本当ですか！なんだかやりきった感あります笑笑番外編がんばります！！ (2015年7月30日 21時) (
レス) id: 78e56a3429 (このIDを非表示/違反報告)
ミュア☆ミュア(プロフ) - 過去編の話泣きそうになりました。番外編の話もがんばって下さいね！ (2015年7月30日 21時) (レス) id: 7d2b816aaa (このIDを非表示/違反報告)
里小翔(プロフ) - いちごパフェさん» ありがとうございます！過去編泣きそうなんですか？！笑笑泣くかは分からないですけど主人公とクラスメイトとの関係が書けたらいいなぁと思ってるので！！(笑)コメントありがとうございました(*^▽^*) (2015年7月30日 15時) (レス) id: 78e56a3429 (このIDを非表示/違反報告)
いちごパフェ(プロフ) - 続きが気になります( ´ ω ` )過去編、泣きそうです… (2015年7月30日 9時) (レス) id: c194704685 (このIDを非表示/違反報告)
里小翔(プロフ) - 桜姫さん» ありがとうございます！合宿ならばとお風呂シーンを入らさせてもらいました！応援ありがとうございます！頑張ります！ (2015年7月29日 21時) (レス) id: 78e56a3429 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：里小翔 | 作成日時：2015年6月23日 21時
