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存分に咥内を暴れ、味わい尽くしたであろう五条くんはゆっくりと舌を引き抜き妖艶に口角を上げた。
口周りについた唾液を舐めとる舌が蛇のようだ。恐ろしい、恐ろしすぎる……!!
「力みすぎ。もっと力抜いて。じゃないと後々痛いのはAだよ」
「は、え!? ちょっ、なっ、え!?」
「焦っちゃってんの? かーわい」
「冗談よしやがれ変態! ふざけんのも大概にしろ! 怒るよ! 本気で!」
「だから本気だって。男なんて皆変態だよ。紳士な顔してる奴ほど頭ん中それでいっぱいなの。俺と一緒」
「そもそもおめーは紳士じゃねぇ!」
紳士はこんなことしねーんだよ! 紳士の意味辞書で引いてこいクソ五条!!
ギャンギャンと吠え噛み付く私をへとも思わず、彼は変わらない艶めかしい笑みを浮かべ目を細めた。
「ああそう。本能のまま激しくされるのがお望みってこと? なかなかマニアックだね。いいよ、付き合ってやろうじゃん」
「すみません言ってないです!! やっ、ちょ、何脱がしてんだこら!」
「うわ、えろ。なんだかんだやる気満々? 襲われんの待ってた? ごめんねぇ遅くなって」
「ばっ、やめろ! ちが……っ」
人の話なんてやっぱり聞きもしない五条くんにルームウェアの裾を捲られて。見られた下着はたまたまにもおろしたてのパリッパリだ。
ブラのステッチをなぞる指が擽ったくて体をびくんと揺らした衝撃で声が漏れる。
「あんっ……はっ!?」
しまった。これじゃあノリノリな奴みたいじゃん……乗り気みたいじゃん……!!
私の声に反応した五条くんも勿論目を見張る。僅かな沈黙の後、スンと表情をなくした五条くんは、
「今夜は、寝かさないよ」
どこかで聞き覚えのある台詞を口にした。
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作者名:優 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/2ytluvuush1/
作成日時:2021年3月11日 18時