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「……で??」






「気づいたか?」






「……んん? 何をです??」






「……まだ気づいてなかったのかてめぇは」






「え? もう、面倒臭いからストレートに言ってくださいよ!

なんなの皆して!!」






「……皆?」






「そうですよ!! 人が良かれと思って気遣って色々やってんのに、

怒られるわ、不審がられるわ、

なんでそんな変な空気出されなきゃいけないんですか!!」






「んだよ、ちゃんと気づいてんじゃねーか」






「……はい?」






「俺が言いたいのはそれだ」






「……え?」






「お前、今日マネージャーがコート付近で

部員と話している姿を一度でも見たのか」






「……言われてみれば見てないですね」






「だろうな」






「……だろうな?」






「うちでは基本、マネージャーと部員の交流はタブーなんだよ」






「……なにゆえに?」






「キリがないからだ」






「キリがない? 何がキリないの?」






「マネージャーになりゃ、うちの部員と仲良しこよし出来ると思って

入部希望出してくるやつがごまんといやがるからだよ。

だから俺もマネージャーとはリーダーである

さっきの3年としか話してねえ」






「……なるほど……だからマネージャーさんは

基本的にコート周りにいないのか」






「まぁ俺からしたらマネージャーが何人いようが

いくら媚びられようが別にどうってことないが、

真面目に練習してる部員たちに茶々入れられたら

たまったもんじゃねえだろ」






「……なるほど」






「それにこんだけ人数いりゃ、コート内のアレコレなんて

部員同士のフォローで事足りるんだよ。

ただ、裏方までやらせてたら練習が疎かになっちまうからな。

それをマネージャーにやらせてるってだけだ」






「……なる、ほど」






「だから部員達もマネージャーに話しかけられることに慣れてねえ。

お前が感じた違和感とやらはそのせいだ」






至極丁寧に説明してくれた跡部先輩に対し、

再三に渡りなるほど、と大きく頷きながら理解した。






と同時にやはり意外にも

部長をしっかりやっているのだと妙に感心した。






よく部員のことを考えてらっしゃる。流石だ。






これも以前鳳くんが言っていた

面倒見がいいうちに属するのかもしれないと

彼を認めかけてハッとした。

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設定タグ:テニスの王子様 , 氷帝学園 , 跡部景吾   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 財堂若也さん» 応援コメントありがとうございます! 一応ラストスパートかけているつもりですが文章力と発想力が乏しくオチを見失いかけておりますw あと2シーズンくらいは要するかもしれません…すみません…気長に見ていただけると幸いです… (2020年12月31日 20時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
財堂若也 - ラストスパートかかってきた感じですか?更新頑張ってください! (2020年12月31日 19時) (レス) id: 7fa4fbfbfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2ytluvuusham081 | 作成日時:2020年12月29日 12時

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